アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2 葦原 颯
-
「おぉ…大丈夫?」
「えぁっ!?だっ…大丈夫です!!///今すぐ離れますっ!!このっ…離れろ!!鶴太!!」
「え〜な〜に〜?その反応〜〜!!俺達だって感動の再開、夢の共演でしょ〜?」
こいつは結城 鶴太(ゆうき せんた)。
俺が18歳の時に鶴太との友情ドラマで共演。
2人でユニット曲を出す程人気が出た。
普段はうるさくてやんちゃな性格だが、ドラマなどの役では何故かドSとか、生徒会長とか、クールな役が多い。
これでも俺より1歳年上の21歳だ…。
「とにかく、今は鶴太と話してる暇は無いの!!年上らしく静かに大人の振る舞いしたらどうなの!?」
「じゃあ、颯は年下らしく、素直に年上の言うこと聞きなさぃ〜!!」
すると鶴太はギュッと一瞬強く俺を抱きしめてパッと体を離した。
鶴太が離れたのはいいけど、久我鳥さんから離れるのはちょっと…とシュンとしながら俺も久我鳥さんから体を離す。
「って!!うぉぉぉぉ!!久我鳥大我さんじゃないですか!?今回はよろしくお願いしますっ!」
「あの…君は…?」
久我鳥さんは有名なスーツアクターだからか、鶴太は久我鳥さんの事を知っていたようだ。
しかし、久我鳥さんはテレビでよく出ているはずの鶴太を見てもあまり分からない顔をしている。
「あっ!?久我鳥さん!この人は結城鶴太です。今回カレジャーブルー役をやります。」
「結城鶴太ですっ!最近は大河ドラマに出させて頂きました!」
「あーっ!謎の剣士の役の子か!!雰囲気が違うから分からなかったよ…笑 久我鳥大我です。よろしくな」
剣士の動きをする鶴太を見て、久我鳥さんはハッと思い出したような顔をした。
やはり鶴太とは気づきにくいだろう…全然キャラが違うから…
「ん〜じゃあ俺、梅ちゃんにも挨拶行くから!!じゃーな相棒笑」
「うるさい!誰がお前なんかの相棒になるか!!」
鶴太は颯の頭をポンポンとすると梅花の所へ行った。
久我鳥さんは仲がいいねという顔で俺を見てくる。
「別に、そんなに仲が言い訳じゃ無いですからね…///」
「あれ…何も言ってないのに、なんで分かったの?笑」
「顔に書いてありました…笑」
鶴太が嫌いでは無いけど、ただ安心した。鶴太が入れば1人じゃない気がしたし、何より久我鳥さんがいる。
楽しい現場になりそうだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 29