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9 葦原 颯
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「今週のクイズdeドンドン!ゲストは葦原颯さんと結城鶴太さんで〜す!!」
「葦原颯です!よろしくお願いしますっ!」
「こんばんは〜〜!!」
あれから、皆の所に戻っても久我鳥さんと目が合うこともなく親睦会は終った。
1日たった今日はファイブレンジャーの撮影は無かった。
『颯君…ごめん……俺はダメなんだ。』
久我鳥さんに…会いたい。
会って、ごめんの理由を知りたい。
あれは、告白を断られたごめんなのだろうか…
でも、俺はダメって…なんだよ……。
心臓が痛い。
ドキドキとは違くて、ヒヤヒヤしてヅキヅキ痛いやつ。
「颯…?なーにしょげ顔してんの?」
「…鶴太。別に、そんな顔してないから」
クイズ番組の収録中、一緒に出ていた鶴太が俺の顔を覗いて心配して来る。
近い…。
でも、久我鳥さんの時みたく全然ドキドキしない。
って…うぉっ…!?何考えてるんだ…///
久我鳥さんじゃ無いんだから、当たり前だろうが…
でも、そうゆうこと考えるって事は、俺はまだ久我鳥さんの事…
「以上で収録終了です!お疲れ様でした〜」
番組が終わり俺は楽屋に戻った。
早く家に帰りたい。帰って寝て忘れたい。
「あれ…?颯君?」
鶴太とは違う声。
でも、聞いたことある声。振り返ると、そこにいたのは………山川さんだった。
「こっ…こんばんは!」
「こんばんは!何?撮影?」
「あっ…はい。クイズ番組を鶴太と…」
「あーそう言えば鶴太君昨日言ってたわっ」
山川さんは笑顔で俺に近づいてくる。
山川さん…私服だ。仕事終わりだろうか。
「…颯君。元気無いね…昨日、久我鳥さんと何かあった?」
「えっ…!?」
鶴太にも、山川さんにも分かるくらい暗い顔してるのか?…俺…。
「昨日、久我鳥さんがトイレから戻って来た時元気無くて、そしたら颯君も暗い顔してたから…」
「あっ…すみません。」
「何で?謝んなくていいのに!」
山川さんはあの時から気づいていたんだ。
俺は何て言えばいいのか分からずただ俯いている事しか出来なかった。
すると、山川さんは少し微笑んで俺に声を掛けた。
「今からスーツアクターの養成所に行くんだけど、良かったら一緒に行かない?久我鳥さん。来てるかもよ?……」
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