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11 葦原 颯
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バンッ…
「忘れ物とか無い?」
「はぃ。大丈夫です…///」
俺は久我鳥さんの車に乗って家まで送って貰うことになった。
山川さんのおかげか、久我鳥さんは昨日より優しく話してくる。
ドキドキしてる…何か、話さなきゃ。
「昨日は…ごめんね…。」
「えっ…?」
まただ、ごめんってなんだよ。
訳の分からないごめんを言われた俺は初めて久我鳥さんにカッとなった。
「ごめんって…何ですか?俺はフラれたって事ですか?でも、あんな事されて簡単に諦められるわけ無いじゃないですかっ!!」
鼻がツンっとしてきた。目も潤んできてるのが自分でも分かる。
かっこ悪い。それなら早く、久我鳥さんに嫌われてしまいたい。
「昨日の事。遊びとか冗談だったら、ここで下ろして下さい。自分で…歩いて帰ります。」
久我鳥さんの顔を見れない。
久我鳥さんを見たら泣いてしまいそうだから、そんな事をしたら俺が言ってる事とやってる事が矛盾してしまう。
すると、久我鳥さんの運転している車がい道の外れで止まった。
あぁ…そうゆう事か…。
忘れよう。久我鳥さんが好きだった事も過去の出来事も全部。
俺は助手席のドアノブに触れた。
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