アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
18 葦原 颯
-
「ってゆうことで…本当に本当にすみませんっ!!」
結局俺はあの後今までに無いぐらい焦りまくってる梅ちゃんを前に仕事を断る事は出来ず、急きょ仕事に向かうことになった。
久我鳥さんにはお家デートになったり、仕事が入ったり、本当に申し訳ない事をした。
だけど、久我鳥さんはやっぱり大人だからこれごときのことで全然怒らなかった…。それに、お詫びに何かしますって言ったら…。
「じゃあ、今日はお泊まり会にしないか?今から秋杉ビルまで車で送るし、仕事が終わったら迎えに行く。だから、颯の家に泊まってもいいか…?」
最高な方に事が進んだ…笑
今日…この仕事を乗り切れば、久我鳥さんと…///
最初はお家デート嫌だったけど、今はめっちゃ大好きだっ!!
そして俺は久我鳥さんに送ってもらう車の中でミニイチャイチャしながら仕事に向かった。
秋杉ビルに着くと梅ちゃんが中の受付カウンターの前で待っているのが見えた。
「じゃあ、お仕事頑張ってきます!終わったら、電話しますね!!」
俺はそう言って車を出ようとすると、久我鳥さんに腕をつかまれた。
振り返ると、さっきまでとは違う少しだけ暗い顔をした久我鳥さんがいた。
「……久我鳥さん…?」
「…すまん。なんだか…嫌な予感がしたからつい……。」
嫌な予感…?
その事は分からないけど、とりあえず寂しいのだろうか…?
俺は暗い顔をした久我鳥さんにそっと微笑んだ。
「大丈夫ですよ!写真とるだけだし!!お仕事終わったら直ぐに電話しますね!」
「……あぁ…待ってる!」
久我鳥さんはそう言うと掴んでた俺の腕を離した。久我鳥さんがそんなに寂しいなら早く仕事を終わらせなきゃ!!
「じゃあ、行ってきます!!」
「行ってらっしゃい!」
そう…。
この時はまだ俺も久我鳥さんもあんな事が起こるだなんて、まだ知らなかったんだ…。
「葦原颯君……君にずっと…会いたかったよ。そうだろ?……大我。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 29