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episode9-4 地獄
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これは逃げてもいいんだろうか…?
「ほら、料金はちゃんと払うから」
『料金』
その単語が重く俺に伸し掛る。
「でも…俺は…」
「堀口くんからは君は従順で言うことをよく聞くって聞いてたんだけど。僕のことは警戒しているのかな?」
ああ
そのときわかった。
堀口は自分の名前が出れば俺が着いて来ることを前提としている。
これはあいつらが俺に強要してくる行為の1つなんだ。
俺にはこの見ず知らずの男について行くか行かないかなんて選択肢はない。
俺の表情から抵抗の意図が消えたのを悟ったのか再び男が声をかけてきた。
「どう?夏樹ちゃん?行く?」
こくん、と首を縦にふる以外に俺に何が出来ただろう?
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