アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
悪夢の正体 3
-
今、自分の見た夢のことを言うって、智哉言ったよな?
でもなんで、また急に。
さっきまでは、いいたくなさそうだったのに…
それに、無理して言われるのもちょっと申し訳ないし悪い…。
まぁ、といっても、さっきそうしようとしたけど…俺(苦笑)
それでも、って思い、俺はこう言った。
「智哉、別に無理して言わなくてもいいんだぞ?」
と、でもそしたら、
「無理してるって言われると、そうですけど、でも、いいんです。僕が弥優加君に、
それでも言いたいんですから…。」
と智哉は微笑しながら言った。
「智哉…。」
俺は今から智哉の悪夢がどんなに残酷なものか知るのことになる。
それも、想像してたものよりも残酷な夢を…。
「僕の見た夢は、お母さんが出てきたんです。それで、色々、ひどいこといわれて、
あんたはいらない子だって、あんた、なんか誰にも必要ともされない、愛されない、どう
でもいい存在な、んだって、そ、れに、あんたなんか生まれてこなければ、産まなきゃよ
かったって、他にも、沢山い、ろいろ言われました…。そ、れが、胸に突き刺さって、嫌で、
こわ、くて、つらく、て、っ、くるして、ぇっ、し、しかたがっ、なかった、んです…っ。」
最初らへんはすらすらといえてたけど、だんだんとぎこちなく、涙声になっていかにも泣
きそうになっていた。
「智-「まだ、夢に、は、つづきがあ、るんです。」…えっ。」
智哉、と言おうとしたら、智哉にさえぎられた。
夢にはつづきがあるって、もしかしたらさっきのよりも辛いものなのかな、と俺は感じた。
「…そ、れは…それはっ…。」
智哉はなかなか夢の続きを言うに言えなかった。
そして、智哉から不安と恐怖を感じ取った。
なかなか言うことのできない智哉は少し遠慮がちに俺の服をギュうぅっと握ってきた。
「智哉、もう無理なら無理していようとしなくてもいいんだぞ?無理して言おうとして辛そ
うなところを見るのはこっちも辛くなるからさ。」
心からそう思った。
でも
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 16