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あ、もしかして
鬼塚が、俺をベッドに寝かせてくれたのかな。だからソファーで寝てるのか。
・・・なんで俺のベッドじゃなくて鬼塚のベッドだったのか。不思議。
掴まれた腕とか、痕つけられた首筋とか、思い出したら顔が熱くなって。ぶんぶん横に振って忘れようとしたけど、目の前に張本人がいたんじゃますます意識しちゃうよね。
間近で長時間顔見ることできないから、ほんと・・・ここぞとばかりに吸い込まれるように見ちゃう。
握ったままの指に、中指、人差し指と自分の指を絡ませていく。
起きないように、ゆっくり。
・・・は、やばい
指から溶けそう。
これだけで手震えるとかどんだけだよ。
どこが、好きなの。こいつの。
どこにドキドキする要素があんの。
はぁ・・・自分に腹たってきたわ。水飲もう水。
ふっとため息をついて、立ち上がろうとしたその時、
「ん?・・・・・・あれ?」
ちょ、待って、手が外れない
変に力が・・・
「・・・なに、何もしねぇの」
は、
「えっ!!?」
「手ぇ繋ぐだけかよ。」
うっ、うそ!!!起きてる!!?なんで!!
「あっ、えと、その・・・っ、」
どうしよ、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけどつーか繋いだままだし外れないし力強いし!!!
「夜這い?」
「なっ・・・!!違う!!!ばか!!!」
暗くてよく見えないけど、確かにくくくって笑う声が聞こえた。
「これなに?」
繋がった手を持ち上げて、少し楽しそうな声で言った。
「これは・・・っ、その、リモコン掴もうとして・・・・・・間違えた」
「うそつけ」
「も、もういいから!!手離して!!」
恥ずかしくて死にそうなのに、鬼塚は手を離すどころか起き上がって体を寄せてきて。手を引っ張られた俺は、そのまま鬼塚の胸にダイブ。
すかさず腰に手を回され、逃げ場なくなった俺はびっくりしたのと鬼塚の力が強いのとで全身が固まる。
「まだ熱いな」
「・・・・・・へ、」
「熱測ったか」
「は、測ってない・・・」
な、に、心配してるの・・・かな。
ていうか俺心臓鳴りすぎ。だめ、絶対聞こえてる。
恥ずかしすぎてしんじゃう。
「だ・・・・・・め、離して、」
「は?」
「くっ、苦しいの!!」
やばいんだって、心臓、さっきからずっと高速で脈打ってますよ。破裂寸前。
そういうこと平気でするから期待しちゃうんだって。わかって。
鬼塚の腕が解けてやっと少し体が離れたとこで、肩に重みがかかった。
「・・・これで苦しくないだろ」
頭を俺の肩に乗せて、言った。
違う。こいつは、俺のことなんてなんとも思ってない。
ドキドキしてんのは俺だけ。
「死ぬなよ。」
「・・・は、」
「お前、いつ死ぬかわかんねぇだろ。弱ぇくせに無理すっから」
「・・・・・・なに、それ。」
それって、俺がいなくなったら少しは寂しく思ってくれるってことだろうか。
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