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ひぁっ、と弱々しい声を漏らす。
録音しとけばよかった、と後悔した。
こんな姿ももう絶対見られへんやろな、案外ガード硬いし番犬のセコムついとるし。
「ああっ、あの、さんっ「サンタじゃない。ちゃんと呼んで」
「お、にづか⋯⋯っ、なにするの、」
「何して欲しい?」
「⋯ぅ、あの、」
「手を繋ぐでもいいし、キスでも抱きしめるでも。」
低く、響かせる声で耳を犯す。感じるんか、ふいっと顔をそらそうとする。眉をひそめ、火照った顔を手で覆う。
「⋯⋯さっ、さわ⋯って、」
「どこを?」
「⋯どこでもいい、から⋯っ、」
その方が安心する、とあとに続ける。
「どこでもいい」とか、今一番言うたらあかんと思うねんけどな。この状況、この体制、いつ吹っ飛ぶかわからん理性保つのも無理そうやのに。
そんな顔で、そんな声で。
⋯ほんっま、ぞくぞくするわ。
「⋯あっ⋯ちょ、なに、」
「触ってっつったろ」
うーん標準語喋んのやっぱムズい。けど、りゅーくんぽく喋るとまきまきの息が荒くなるからこっちも興奮してまう。
両の手首を左手でがっちり頭の上に固定し、右手をそっと腹の上に置く。そっからやらしく撫で上げて、乳首に触れるか触れへんかのところで手を止める。
「まって、そんな⋯っ、とこ、だめ⋯ッ」
「だめじゃねぇよ。」
突起に直接触れないようギリギリのところを、輪を書くように指を滑らせる。触れそうになると腰のあたりがヒクついて妙にエロい。
「ひっ⋯⋯!あ、ぅ」
「乳首、好き?」
「ちがっ、好きじゃない⋯っ!」
「俺が前触った時は腰ヒクつかせて喘いでたけど。好きか好きじゃないかは、反応確かめないとなぁ?」
「やだっ、や⋯っあぁ」
はぁ⋯っ、ほんま、えろすぎちゃうん。
逃げたくても酔いがまだ覚めてへんから思うように抵抗できひんとこ、めちゃくちゃそそる。
ピンク色のやらしい乳首を、つぷ、と指の腹で軽く押しつぶし、こね回す。
「やっ、あぁッ!ら、め⋯っ、」
「ほら、反応してる。目隠しされながら手首固定されて、乳首イジられてんのってどう?興奮する?」
「んっ!ぁ、こぅ、ふん⋯しない⋯っ!から、」
ふーん⋯⋯ま、そっちのが萌えるけどな。
「ひ、ぁんッ!!」
軽めにつねると、ベッドが軋むほど体をよじらせ、快感を逃がすかのように抵抗する。
「もっ、むり、だめだって⋯!こんなの、おかし⋯⋯っ」
「何で?して欲しかったろ。こういうの」
「そんなこと⋯っ、」
「今すっげエロい顔してんの、自覚ある?乳首腫らして体よじらせて、誘ってんだろ。」
恥ずかしいのか、ぶわわって顔が真っ赤に染まってく。まじで、写真に収めたいくらいかわいくて、思わず舌なめずりをする。
「お⋯⋯に、づか、」
「へ?」
あ!そうやった俺は今りゅーくんやった。
「おにづか⋯っ、」
「何?」
咄嗟に手首を縛ってた手を放し、消えそうな声に耳を傾ける。
「もっと、ちかく⋯っ、きて、」
両手を広げ、腕を伸ばして俺の背中に届こうとする手の平。
ずくん、と、胸が締め付けられる。
「ん⋯こう?」
体を寄せて、顔と顔がくっつきそうなくらい距離を縮める。これは、かなりキツい。なんというか、もたへん。いろいろ。
「⋯まき、」
低めの声、好きなんやろな。
「んンッ!」って、耳に息がかかると唇を噛んで堪える姿。
ため息が出るほど、愛らしくて、ずっと手の中に収めてたくなるような熱。
「⋯あかん、むりやわコレ。」
しんどい。さっきから心臓が痛くて痛くてたまらん。
りゅーくんの真似せんと俺は俺で攻めたいんやけど、まきまきが俺んこと求めてくれへんのは辛いしなぁ。
くっそ⋯なんか、本気で欲しくなってきた。
こんなん俺らしくない。
「⋯っは、また、そこ⋯ッ!」
「そう。まだ背中に手回してて。」
呼吸に合わせて激しく上下に胸板に手を添え、手の付け根の硬いとこで敏感な部分をくにくにと押しつぶす。
目隠しさえしてなかったら、もっと気分ノッてたのにな。
「あ⋯ッひ、ぅ、あぁっ!ん、」
汗ばんだ卑猥な首元に舌を這わせ、筋に沿って舐め上げる。
「あっあアッ!ら、め⋯っくびは、」
「乳首だけじゃ物足りんやろ」
「んッ!!」
背中に、まきまきの指がくい込んでちょうど痛気持ちい。求められてるってわかる。
「おに、づか⋯ッ!も、らめ⋯」
「ん?」
「なんか⋯っ、むずむずする、」
視線を下にやると、俺のスウェットに包まれた細身の下半身のうち、ピンとテントを張ってるところがあった。
先っぽがじわじわ濡れてるのがまたエロい。人差し指でとん、と優しく触れた後、ゆっくり離すとやらしい糸を引いて、俺に触ってと訴えかける。
「わかる⋯?ほら、勃起してるの。」
「⋯っ!!」
「乳首イジられて首舐められただけでこんなんなって、やらし⋯」
「あぅ⋯っ、」
は、ぁ⋯っ、キスしたい。こんな顔近づけてお互い息荒くして、こんな事までしてんのに。
「ち、が⋯っの、」
「何が違うん?」
「おっ、おにづか、に⋯⋯されてる、から、」
そやってまた、現実に引き戻される。
今まきまきの瞼にはりゅーくんが映ってて、俺はここにおらん。
「俺に⋯っ、この後何されるかわかる⋯?」
「⋯ぅ、わかんな⋯っ、」
「こうすんねん。」
ぐちゅぐちゅに濡れて色が変わったスウェットの盛り上がりを握り、そこから一気に上下させた。
「ひっああぁッ!!やっ、あう、そんなとこ、んんッ!!」
「布の上からでもこんなに滑り良いとか、興奮しすぎ⋯っ!」
背中に爪がくい込む。痛いけど、目の前のこの光景から目が離されへん。
まきまきが、俺の下で喘いでる。
「なぁまき、俺に⋯⋯っ、俺に、勃起したちんこ布越しにイジられて感じてんの⋯?」
「あっ、あァうっ!ち、が⋯っ、」
「キス、したい。してもいい?なぁ、」
もし
まきまきがりゅーくんのこと好きじゃなかったら
躊躇することも無く何回も何回もキスしてたやろうな。
それどころか、どろどろに犯して俺しか見られへんように閉じ込めてたのに。
「⋯し、て⋯ッ、ちゅー⋯してッ!おにづ、か、あぁ」
出来るわけないやん。傷つけたくない。
目隠しを外したら、ただの俺や。りゅーくんじゃない。
そんなことわかったら、また泣かせてまうかもしれん。
「⋯⋯ごめん、許して。」
頬に、首元に、胸に、
ちゅ、ちゅと唇を落としていく。
「おにづか⋯っ、お、おれのこと⋯⋯すき?」
「⋯⋯うん。」
うん。
好き。
「⋯好き。」
「ん、」
「めちゃくちゃ好き。」
「⋯お、れも、すき⋯⋯っ」
胸が、
張り裂けそうなほど痛い。
苦しいような悲しいような息がもれて、その場にどうしようもない罪悪感だけが残った。
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