アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
本気かどうか確かめる、てなんだ。確かに、本気で好きになった人はいるかって質問はしたけど目の前にいるのは俺でサンタが好きな人に本気かどうかなんて関係ないんじゃ⋯
「ちょっ、なんで脱がすの!?」
ネクタイはあっという間に解かれ、シャツのボタンは次々と外されていく。サンタの動きをおさえようと両手で手首を掴むが、びくともしない。
「じっとせぇ」
「まっ、まってサンタ、俺状況読み込めてないんだけど!」
「⋯知らん」
「なっ⋯!?」
手を止め、はぁ、と大きなため息つき俺の襟元を両手で掴んで持ち上げる。その時の力の強さに、俺は完全にビビってた。
「⋯なぁ、抵抗したら痛なるけどええん?」
「いっ、やだ⋯」
情けない。か細い子犬の鳴き声みたいな声しか出ないなんて。
持ち上げられた上半身はほぼ半裸で、小屋の中と言えど冬場の冷気に触れていた。寒さと怖さで震えが止まらないし、サンタがキレてる理由もわからない。
「ほんま鈍感よなぁ⋯なんかムカついてきたわ。まぁ一発ヤるだけやからそんなに気負わんといて?確かめるだけやねんから」
「いっ、いっぱつ⋯?」
「そう。」
頭の中にハテナしか浮かばないんだが。やる?なにを?気負わないでいいのは助かるんだけど⋯
「実は俺もセックスしたいだけで女の子と付き合ったりしてたからさぁ、多分今回もそうやと思うけど一応ヤッとかへんわけにはな?」
は⋯?
⋯なんで今その話題?
「というわけで、今からまきまき抱くから」
どん。と後ろへ倒される。質問する間も与えず、サンタは俺に覆いかぶさり間髪入れず首筋に唇を落とした。
「っ!?ちょ、待って、なにしてん⋯っ」
「りゅーくんとキスしたって言うたよな」
「⋯言った、けど、」
「何回?どんな風に?」
「はぁ!?言うわけない⋯っ」
質問攻めを回避しようと反発すると、一気に空気が変わる。みるみる不機嫌になるのを至近距離で感じているため、やっぱり言えばよかったと後悔する。
俺の一言を最後に、ぴたりと無口になった。
一切の笑みも浮かべず、それどころか蔑むような目で俺を見下ろす。
「んっ」
あたたかい指が、そっと肩に触れる。肩から鎖骨、鎖骨から胸へ滑るように素肌を這い、緊張と寒さと少しのくすぐったさに身震いをした。
頭がぼーっとして、鼓動が少しずつ速くなっていく。
「感じてんの?」
「⋯ん、」
「そう⋯俺に触られてるとこだけに集中して。」
サンタの指が、はだけたシャツの隙間からするすると入り込んでくる。抵抗することも忘れ、言われた通りに集中して、素直に感じている自分がいる。
「は、ぁ⋯っ、」
「そうそう」
なんだ、これ。
催眠術をかけられてるみたいだ。
さっきよりも敏感になってきてる。胸板に触れただけで声が漏れてしまい、身体がビクッと小さく跳ねる。
「なぁ⋯俺さ、まきまきが今まで誰にもされてないことがしたい」
そう呟いたサンタの目に光はなく、気がつけばシャツが腕に絡まって身動きが取れない状況にあった。
それなのに、凄く変な気分だ。視界はいつもの半分で、まぶたはぱっちり開かないしうまくピントが合わない。
「どんなキスやった⋯?」
「⋯ど、んな⋯?」
「そう⋯例えば、」
唇に、指が触れる。
ゆっくり、右から左へ撫でるように。
「触れるだけのキスとか⋯それとも、舌で犯すようなエロいやつか」
「し、舌⋯は、入れてない⋯⋯ふつうの、」
「⋯へぇ」
ぴくりと、一瞬サンタの眉間にシワが寄った。
それまで優しく撫でるだけだった手のひらが、腕を強く掴みマットに押し潰すようなものへと変わる。
動けないように、なのか、サンタが俺の肩に顔をうずめた瞬間激痛が走った。
「い゛⋯ッ!!」
「あは、痕ついた。」
「⋯なっ、」
ぺろりと舌なめずりをする。まさか、こいつ噛みやがった。しかも痕がつく程の力で。
「やだ、もうやだ⋯っ、離せばか!!」
「無理。もう決めたことやから」
決めた⋯?決めたって何をだ。
「さっきからわけわかんないことばっか言って⋯」
「わからん⋯?」
体を起こそうと体制を立て直そうとすると、それを妨げるようにして両足を持ち上げられる。反動で背中はマットに叩きつけられ、両足の間にサンタの身体が密着している形になった。
⋯が、そこで気付く。
「まって、おま、何で⋯⋯」
何で、勃ってるんですか⋯
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
150 / 219