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流石に暇なので、自分の体にどのくらい包帯が巻いてあるのか見てみよっかな。
まず、手。
そんで足。コッチは包帯じゃなくてギブスだけど。
で、胸にも巻いてある。
顔にはでっかい絆創膏と、頭にはこれでもかというほどグルッグルに巻かれた包帯。
いったいどこから飛び降りればこんな怪我になんの?
俺はあれか、自殺志願者だったのか。こえぇよ。
暇だ暇だ言いつつ、スマホと言う暇を潰すには丁度いいものが引き出しの上に置いてあるんだけども。
電源つけたらパスワードロックを解除してくださいとか出るし。いや、知らねぇよ!!覚えてねぇよ!!
何回か挑戦したけどダメだったよ!!三回間違ったら強制的に電源消されたし意味わからんしッ!!
「...はぁーっ......」
あぁー.....だれか、誰か来てくれ。トランプでもUNOでもいいから暇を潰せるようなものを!
引き出し全部開けてもベッドの下見ても何もないし、学生?なら宿題とかあってもいいんじゃないの?
紙と鉛筆さえあれば下手でもお絵かきを満喫できます!自分で千羽鶴折りますから!
ぽふんとベッドに寝転んで、
もう寝てしまおうと目を瞑った瞬間だった。
「......おい」
「へぁ?」
低い声、
近づいて来る足音。
それが俺の真横に来たと思ったら、ベッドの枕元だけが急に沈んだ。
ビックリして目を開ける。
ひと目でわかった。看護師さんが言ってた、あの不良だ。
「な......に、誰?」
仮にも面会に来てくれたんだろう不良さんに「誰?」は失礼か。
......でもさぁ、
こんっっっな、顔ドアップだとさ、普通なら怖くて喋れないと思うんだ。
「...あ、の......」
不良さんが俺から離れると同時に、手を置かれて沈んでたベッドが俺の体をばいーんと弾いた。
つーか、俺の質問に答えないつもりかこの不良。
シカト決め込むのか。そうかそうか。
「はぁっ......」
不機嫌そうにガシガシと頭をかきながら盛大にため息をついた後、
やっとこさ口を開いて
俺に、吐いた言葉が、
「......きっっっっっも。なにお前。」
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