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全く俺の友達は何故手紙を渡すためだけにこんな人を...
「あー...だる。マジで面倒臭い。」
「......そうですね。」
「あ?」
「何でもないです」
この人が着てるの、俺が言ってる学校の制服......なんだよな?
へー。
俺これ着て学校行ってたのか。
まぁこんなに着崩してはいないだろうけど。
「南出口ってどこ?」
「あ、そこの廊下まっすぐ行って突き当たりのトイレを左に...」
「んないっぺんに言われてわかるわけねぇだろ。」
「じゃあそこら辺の看護師さんに聞いたらどうですかね」
「めんどい。」
...もうやだこの人。
「あれ?この病院に用事あったんじゃないの?」
「あ?」
「ロビーで、誰か待ってたんじゃないんですか?」
「......違う。」
「?じゃあ何しに...」
「お前に関係ない。」
なんかこの人俺が喋るとすっげ不機嫌そうなんだよな。目ぇ合わそうともしないし俺の声聞くのもイヤみたいな顔。
その顔のまま、椅子に置いてたなんにも入ってなさそうなカバンを肩にかけた。
そして俺に背を向け、ガタガタと机や椅子にぶつかりながらだるそうに歩く。
「...もう帰るの?」
「は?」
聞こえないよう小さく呟くように言ったはずなのに、不良さんはわざわざ立ち止まって振り向いた。
「いやあの、俺話し相手いなくて暇だから...
...ひ、暇つぶしに、」
「.........。」
うおぉお睨んでる、メッサ睨んでるよ今にも舌打ちが聞こえてきそうだ!この俺様を暇つぶしとかふざけた理由で呼び止めやがって的な顔してるよこの不良ッ!!
「.....お前」
「すいませんやっぱりイイです。」
ああもう俺も自分の部屋に帰ろう。
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