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測定は、
スタート位置に立って旗が上がって、流れ作業のように終わっていったけど、
俺は走っている途中に直感で思った。
......やばい。
何かわからんけどやばい。
心臓の音いつまで経っても止まないし呼吸は整わないし手は震えるし、やっぱまだ走っちゃダメだったんじゃないかな。
...なんて、走ってからじゃもう遅いけど。
ヤバイと思いつつもゴールラインを切って、その場に倒れ込んだ。
「はっ!、はぁ......ッ!!、けほっ、」
やば、死ぬかも
といれ、トイレどっちだっけ......?
「はぁっ、はぁっ......はぁ...ッ、ゲホッ、」
何これ
なんだこれ
大丈夫、見つからないように行けば、
大丈夫。
ああどうしよ...これマジで死ぬんじゃない?
たった50m走っただけじゃん。何へばってんだよ俺。
寝すぎて体力もここまで落ちたか...
「ハァッ、はぁっ.........あっ、あった......といれ、」
階段のすぐ下のトイレを見つけると、即個室に入って盛大にゲロった。
息をする度に胸が苦しくて、頭に血液が登ってくのがわかる。
個室を出て水道で口をゆすいで、それでもまだ心臓がバクバクなってるもんだからいっそ息止めれば鳴り止むんじゃないのとか思ってやってみたけど悪化した。当然だけど。
「は...ッ、も、何これ......ハァッ、」
水道の前にしゃがみ込んで、息を整えて、
とにかく誰も来ないことを願った。
のに、
「.....邪魔。」
「...っは、」
頭の上から声が聞こえ、見上げた瞬間だった。
「い゛.......ッ!!?」
横腹に鋭い痛みが走り、何のことか体が飛ばされタイルの壁におもいっきり頭をぶつけた。
打ったところを摩りながら見上げると、
なんと
「ゲホッ!!げほっ、」
「......どけよ。」
見覚えのある、あの不良だった。
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