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金色メッシュに聞き覚えのある低音ボイス。
蹴られた横腹をおさえながら立ち上がり、何か言ってやろうかと思ったけどたった今すごい睨まれたので止めておこう。
吐いたばっかだってのにまた吐かせる気かこの不良が。
...っと、流石に先生に居ないこと気づかれるな。
「はぁ...ッ、もうっ、戻らないと......」
「は?」
「......なに、まだ何かあるんですか。」
不良さんは、手を洗った後ぴっぴっと水気を払い、
ズカズカと俺の方へ向かってくる。
それも、超不機嫌そうな顔で。
「.........。」
「え、ちょ、何近付いて......あの!!」
また蹴られる....!!?
「おわっ!?エッ!!?」
かと思いきや、体が宙に浮いた。
「動くな。動いたら落とすぞ」
「いやあの!おっ、俺、どこに連れてかれるんですか!?」
「黙れ黙らないと三秒後に落とす」
「......ッ!!」
俺は軽々と肩に担がれ、授業中だと言うのにどこかに連れていかれるらしい。
強制的に黙らされたと思ったら、今度は何処かでサンドバックにでもするつもりですか。
終わった。
担がれてる時点で男として終わってるけど。
神様、この出会った時から理不尽な不良に悪の制裁をくれてやってください。
俺の代わりに蹴り返してやってください。
そして俺を平和な友の元へと......
「......着いた。」
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