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我が家1
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慎太郎に「気を付けて帰ってね」って言われたけど思いっきり電車で酔ってくっそ気持ち悪い。吐きそう。
もぉやだよこれから毎日電車だよ。慎太郎の家に泊まればよかったとか今更思う。
そして、我が家はかなり綺麗なマンションだった。
4階の403号室で友達と二人暮らし。
そう、まずはその友達に事情説明と俺のスマホのロックかかってあるパスワードを聞く。と言っても初めて見る顔なわけで、そうなるとドキドキするよねやっぱ。
そして今、我が家の扉の前。
インターホンを押して数秒が過ぎたところで、鍵が開いていることに気がついた。
「...ったく不用心な...失礼しま...じゃなかった、ただいまぁー。」
ゆっくり扉を開けると、玄関から伸びる一直線の廊下は真っ暗で。
相手さんまだ帰ってないのかな?
とりあえず靴を脱ごう。
「......ん?」
靴が、二つある...?
しかも男物と女物。俺のママンが来てるのか相手さんの彼女か、部屋を間違えたかだろうなきっと。
靴を揃えてリビングの扉に手をかけると、男と女の声が聞こえきた。
「だからぁ優しくしてって言ったじゃん。自分のことしか考えてねぇのかよマジ最悪。しね。」
「いいからさっさと帰れよ。優しくとか彼女ぶってんじゃねぇ。」
「ハァッ!?意味わかんない誰がいつ彼女ぶった?」
うっわ修羅場かよ気まず...
絶対入っちゃダメだよねコレ。
「わかった。帰るからシャワー貸してよ汗でベタベタなの。」
「貸さねぇよさっさと帰れ」
「...ッ!!ほんっっと、アンタと寝たとかマジで恥だわ!!」
「それ、俺のセリフ。」
ーガチャ!!
「......何!?誰よアンタさっさとそこどいて!!」
「えっ!?あ、はい。スイマセン」
なぜ俺がオコラレル...?
「もう絶対寝てやんないから!!今度顔見せたら殺す!!」
「おぉ。やれるもんならやってみろブス」
女の方は玄関に置いてあったあの女物の靴を履いて、思いっきり扉を閉めて帰っていった。
リビングを覗くと、半裸の男がコーヒーを飲んでくつろいでいる。
俺がいる事には気付いて......な、い?
「......入れば?」
あ、気付いてた。
「お邪魔しまー.....
..........す!!?」
え、うそ、
この見慣れた金色メッシュ、名前こそ知らないが今日俺の横腹に蹴りをかました不良!!
「はいっ!?何で居るの!?」
「......ここ、俺ん家。」
なぜこの男は、俺の行く所行く所に現れるのだろうか。謎である。
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