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「俺ってさ、いつも何してた?洗濯は?買い物は?ご飯は?いつもどうやってた?」
「知らね」
「俺の部屋は?」
「.....廊下出て右の扉。」
「学校一緒に行ってた?」
「まさか」
「俺彼女いた?」
「......」
「...ねぇ、俺彼女いた?」
「知るか。」
どうだ、この一緒に住むほど仲が良かったとは思えない会話。
趣味合うとかも無さそうだしそもそもコイツが言うには別のクラスだし、さっきから機嫌悪そうだし。
話しかけてんのに背中向けるってどうなの?
「......出てくる」
「は?こんな夜中に?」
「じゃあな。」
「あっ!ちょっと、」
そう言うと、上着を羽織って俺とは目も合わさずリビングの扉に手をかけた。
俺はなんだかそれがムカついて、ポロッと口走ってしまった。
「......いつ、帰ってくる?」
「......は?」
あれ?違うな、
もっと皮肉のきいた事を言うつもりだったのに。
思わず口から出た言葉は、
まるで俺が、いつもいつもこんな奴の帰りを待ってたみたいな、
「やっぱ......何でもない」
そんな、言い方だった。
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