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慎太郎がトイレに行っている間、クラスメイトにある聞き込みをした。
入院時に手紙を書いてくれた鬼塚サンとやらにお礼だけでも言っておかないとと、礼儀正しい俺は鬼塚サンを探して回っている。
のだが、慎太郎はその鬼塚サンが苦手らしく、俺が名前を口に出しただけで般若のような顔になる。...や、般若は言いすぎた能面にしよう。
とにかくあのバカがどっか行ってる隙に聞かないと...
「佐々木くん...?」
「うアッはい!?何!?」
oh....しまった、急に肩を叩かれたもんだから変な声が出てしまった。
後ろを振り返ると、ゆるふわセミロングの女子。
「誰か探してるの?」
「あーうん。そんなとこ。ちょっと質問がさ.....あ、別に君でもいいんだけど」
「ふふっ...なにそれ。いーよ、何でも聞いて?」
「えっと、名前なんだっけ?」
「あ、そっか忘れてるんだっけ。私、同じクラスの姫宮 真希。佐々木くんとは初めて話したよ。」
「へえ...俺と下の名前一緒じゃん。」
「そうなの。だから田丸くんが佐々木くんの事" まきちゃん "って呼んでるの聞くと毎回ビックリしちゃうんだよねぇ」
「......お、おう。」
「だからさ、こうして喋ってるとなんか変な感じなの。ふふふ。」
あ、俺多分こういうタイプ弱いかも。
こう...ふわふわしてて女の子っぽい女子。なるべく童貞オーラを出さないようにしなければ...
「よろしくね。」
「うん。よろしく。」
ああぁ可愛いなぁ...笑顔が、もうッ、フワッフワしてる。お花飛んでる。
「あ、そうそう質問なんだけど」
「うんうん」
「鬼塚龍二...の、クラスってどこ?何組?」
「鬼塚くん?えとね......C組?かな?」
「ありがとう。......ちなみにどんな人?俺と仲良かったとか」
「ないないないないないない!!絶対無いよそれはない!!」
「......そんなにっすか」
「そんなにだよ。大体うちの学校じゃかなり有名だもん。いい噂聞かないし、あんまり近づかない方がいいと思う...」
「そっ......か。ありがとう。」
そうか、ゆるふわ女子が大声を出すほど俺との接点はなかったのか。
んー......
「まぁきちゅわぁん誰と話してたの」
「うオォオッ!!?」
「オレがトイレで踏ん張ってる間になに女子とイチャついてんのよ」
「イチャついてないです話してただけ。
...あと俺お前のトイレ事情に興味無いから今後報告とかしないようにシテクダサイ」
「あいあいさ」
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