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二人暮らしのこの空気で、唯一の救いは自分の部屋があること。
...なんだけど、どうにも行く気になれない。
コイツと2人なのは確かに気まずい。けど、俺自身気が付いたらリビングに居る。
椅子に座ってお茶飲んだりテレビ見たり、特にすることもなくリビングでぼーっと突っ立ってることが多いので正直怖い。操られてる的な。
「...寝る」
「あ、うん。おやすみ」
「......。」
そこは「あぁ、おやすみ。いい夢見ろよ☆」くらい言ってくれないと寂しいんだってば。
無視はきついよ流石に。
コミュニケーションをとらねばやってられないと思うのだが、朝起きたら家に居ないのでまともに話せないっていうね。
まぁあの人顔怖いし俺のがビビって話しかけられないってのはあるけど。
朝ごはんを作ろうとキッチンに立つと、毎回のようにふたり分作ってしまう。
朝飯いらないってちゃんと言われた。
言われたのに!俺の手が勝手に!!呪いか?呪いなのかこれは。
ーピーンポーン
「はいはーい」
...こんな早朝に誰だろう。宅配?
あ、あいつが帰ってきたのかな?
「はーい。」
ーガチャッ。
「オーッスまきちゃん!!Good morning ☆」
お前かよ...
「おはよ......てか何で家知ってんの?」
「はっはははwwそんなの、つけてたら誰だってわかるっしょ。そんなことより学校一緒に行こー!!」
「おい待て今サラッと「つけてた」って言わなかった?え、何お前俺のことストーカーしてたわけ?」
「あっれなんかいい匂いする!朝ごはんの匂い!!」
「おいコラ人の話聞けや!!」
...ん?待てよ、朝ごはんふたり分あるし、丁度いいこいつに処理してもらおう。
「まぁいい。ところで慎太郎くんお腹空いてない?」
「オレ来るココに途中コンビニで唐揚げとマカロニサラダとおにぎり三個食ったけどまきちゃんの手料理食べたいからめっちゃお腹空いてるよ!」
「......うん。ありがとう。でもな、お前やっぱ怖いよ...」
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