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慎太郎side
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まきちゃんがお花を積みに行っている間に自己紹介を。
オレ、まきちゃんのボーイフレンド田丸慎太郎です!!ボーイフレンドって言うのはどっちの意味でとらえてくれてもいいよンフフフ。
オレは見ての通りまきちゃん大好き人間です。
今となっては、プロポーズしたらOKくれんじゃね?みたいなところまで行ってますハイ。
でも、
記憶がなくなるまでのまきちゃんと本当に仲が良かったって言うと実はそうでもない。
少なくとも、オレはそう感じてた。
オレの知ってる佐々木まきは、
ホントの事言ってくれなくて愛想笑いばっかりして、
自分のこといっつも後回しでずっと独りで苦しんでるような
一言で言ってしまえば弱々しい。
そんな人だった。
今となってはオレの事呼び捨てだし、愛想笑いなんてするような人には見えない。
まるで別人に生まれ変わったようだった。
でも、正直オレは嬉しかったんだよ。
毎朝泣きあとを見なくてすむし、帰り道は鼻歌歌って楽しそうだし。
幸せそうで何よりだ。
まきちゃんが幸せになるんなら、オレは何回だって忘れられて構わない。
一からやり直して、また友達になればいいだけ。
忘れる事で救われたなら、それでイイじゃん。
...なのにさぁ
なんでお前は邪魔してくるのかな。
せっかく忘れられたんだよ壊してんじゃねぇよ。
大ッ嫌いなんだよ。
頼むから、
お前だけはまきちゃんの前から消えてくれ。鬼塚 龍二。
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