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まき side
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「おーい慎太郎起きろぉー」
「んん...」
ったくもう朝の10時だってのにいつまで寝てんだ...
「おーきーろーよー慎太郎ー!!」
「...ん」
「お?起きた?」
「ういぃ」
「うっわお前寝起き顔怖っ!!眉間にしわ寄せるなよ怖いよ」
「ん〜......朝ごはんサンドイッチがいい...」
「聞いてないけど。まいっか。じゃ、作ってくるからその間に顔洗っとけ」
「んー...」
ふふふ。
実はサンドイッチ作るの練習したんだよね。パンの耳切って具を挟むだけだから、絶対失敗しないし成功率も上がったし!
出来上がったものを皿の上に乗せて、縦に包丁を入れたらパセリとプチトマトを添えて。
「わー凄いよまきちゃん!!すっげプロみたい...」
「だろー?火ぃ使わなかったら俺だって出来るんだって!絶対美味しいよこれ!」
「わーい!じゃ、いただきマースっ!」
うんうん。やっぱり朝ごはんは誰かと食べるものだよな。
こやってニコニコしながら自分の作ったものを食べてもらえるなんて、すっごい嬉しいし。
俺も自分の分を食べようと手を伸ばしたら、
どこからか手が伸びてきて皿にあったサンドイッチが俺の前から消えてった。
「おいっ!!慎太ろ......」
慎太郎が取ったのかと思って顔を上げると、どうやら違うようで。
テーブルに写った影、そして慎太郎の視線と背後の気配でなんとなく気がついてたけど、
俺は今、かなり危ない状態だと思う。
だってさ、
「.....お、おはよ......うございます...」
「.....は?」
後ろを振り向くと、
いつ帰ってきたのかはわからないが寝起きで超不機嫌な、
俺の、同居人が立っていた。
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