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ただ今午後10時。休憩室にて、監視カメラを眺めながらだけど休憩中。
寝ずに働く気まんまんだったのに、眠すぎて首がカクンッてなる。
あー...だめ。寝そう。
十分だけ寝てもいいかな。
今日いっぱい働いたし、休憩中だし。
「......佐々木くん?」
「うあッ!!?ハイ!!寝てませんよ大丈夫です!!」
「イヤイヤそうじゃなくて、毛布いる?」
「もうふ...」
「そう。ここ寒いでしょ。ゆっくりしてていいからね。」
「あ、りがとうごさいます...」
店長...そんなに甘やかされたら俺寝てまう。爆睡してしまう。
ふわふわの毛布をロッカーから取り出した店長は、俺の肩にそっと乗せ、横にあったパイプ椅子に腰掛けた。
「佐々木くんって猫っ毛だね。柔らかい。」
なんて言いながら、子供を寝かしつけるように頭をよしよししてくる。
その手が優しくて気持ちよくて、ほのかに漂うコーヒーの香りとか店長の優しい声とか、
もう完全に寝かしに来てるでしょ。
「......佐々木くん?」
「...ふぁい...」
「ちょっと大変なことになってるから行ってくるね。」
大変なこと...?
「.........あっ!」
顔を上げ監視カメラの映像を見ると、雑誌コーナーのあたりになにやらモメているお客さんが。
外国人男性が女子高生数人に言い寄っている様子で、怪しい雰囲気になっている。
...どうしよう。行くべきかな。
あともう少しで夢の世界へ行けそうなんだ。なんかパイナップルが泳いでる川が見える。
ああぁでもでも店長の優しさを無駄にするわけにも行かないし...
...行くしかないかぁ。
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