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見知らぬ人1
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「俺、賛田・ユリェーヴナ・スヴャトスラフね。なんて呼んでくれてもええよ。」
「は?何?さんた......ゆり...」
「賛田・ユリェーヴナ・スヴャトスラフ。」
「......サンタでもいい?」
「まぁエエけど。」
バイクに乗せられ、連れてこられたのはどデカい四階建ての家。表札が筆記体で書かれてあってちょっとカッコよかった。
「今なぁオカン旅行でおらんから家一人やねん。それも寂しいから女の子捕まえて甘いひとときを過ごそうと.........
......なんで俺男なんか連れてきたんやろ」
「滅茶苦茶だなオイ」
「まいいや。家帰られへんのやろー?泊まってってもえーよぉ」
「......じゃ、じゃあ......お言葉に甘えます」
「ウン。」
このフリーな感じ、外国人っぽい。へたしたら見知らぬ人でも泊めてしまいそうだな。
「まきぽんは何?家出?」
「違います。追い出されたとかそういうのでいいです。」
「ほー。」
「.........あ、のさ」
「なんやねん」
「俺達は、友達ですか。...あ、友達だったんでしょうか。」
「んー?......友達、じゃないなぁ。友達の友達みたいな?」
「...そうか。」
ようそれで泊める言うたな。
「そーいや事故ったとか言うてたなぁ。大丈夫なん?」
「......さぁ。」
「どっかから落ちた......とか、聞いたけど。」
「......知らない。覚えてない。」
落ちた...?俺はてっきり交通事故かなにかだと。
「フフっ。どんくさッww」
「うるさい。」
落ちた、か。......確かその時俺は、走ってた気がする。
この体では走っちゃいけないことくらい知ってたはずなのに。急いでたのかな。
「まっきー?聞いてる?」
「油性ペンみたいな名前で呼ぶな。」
「俺の部屋ココね。そしてこのベッドな、なんと三人寝れます。」
「...サンタさんは金持ちですか?」
「うん。超金持ち。」
「.........。」
その素直なところ、嫌いじゃないぜ。
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