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「ひ、あぁ...ッ、」
これ、もしかして非常に危険な状態なのではなかろうか。
誰か助けに来るわけでもなければコイツが手を止めてくれるなんて事もないだろうし、まさか、まさかだけど......
...俺、襲われてる?
「あっれ?まきまきもしかしてぇ...」
「ンんっ!!なっ、に...」
嬉しそうに、声だけでも笑っているのがわかる。
サンタは下を覗き込むようにして、ベルトに手をかけた。
「...っめろ、触んな...ッ!」
「フフッやっぱり。勃って..「スパコーーーーンッ!!!」
「.........へ、」
「...いっってぇぇ!!何!?」
ベルトに差し掛かる手を阻止しようとした瞬間後ろから何かで殴ったような音が響いて、頭を抱えうずくまるサンタ。
ざまぁ見ろと息を整えながら後ろを振り向くと、サンタを殴ったであろう人の姿が。
「誰が家に入っていいつった?」
「うっわ!!ヤバ...」
ギチギチに丸めた雑誌片手に仁王立ちで登場したのは、俺の同居人で。
形相と声色で、いつもより機嫌が悪いのがわかる。
「あ、お、おかえり...」
「ちゃ、ちゃうねん!!まっ、まきまきが入ってイイよと!!ね!?」
「......。」
「まきまきが優しいからつい甘えてしまいました......だからそんなに俺を睨まんといてぇ!!」
優しいとか言いつつ責任転換してんじゃねぇよ!!......って言いたかったけど、同居人の発する怒りオーラが怖くて声も出せません。
この場でヘラヘラしてんのはこのバカだけ。
「ちょーっとからかっただけ!ホラ、まきまき可愛いやん?反応も良くて意外に...」
「意外に......何だ?」
「......え、」
「え?」
「エロかった.........です。」
「ほぉ。」
え、えろ......!?
「はっ、はぁあ!!?バッカじゃねぇの!!俺のせいか!?俺のせいだってのか!!」
「せやで。」
「黙れ!!」
「まぁまぁそない怒らんでも。かわえぇなぁ」
「かわえぇくない!!」
「うーわ顔真っ赤ぁー。ウケるぅー」
「ウケんな!!」
ケラケラと腹を抱えながら、俺の頭に手を伸ばす。
...が、触れる前に同居人に首根っこをつかまれ、玄関まで引きずられるサンタ。ざまぁ。
「おい、いいからとっとと行くぞ。」
「ちぇー。」
「......あ、えと...」
何か言っほうがいいのか。行ってらっしゃい、とか...
「まきまきィ、コレお詫びね。じゃ!!」
「詫び...?」
サンタは満面の笑みを浮かべ、くしゃくしゃになった紙を俺に投げて同居人と共に家を出ていった。
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