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あの後、普通に眠れたかというとそうでもなくて。
サンタはこの事全部知ってたのかとか、同居人との関係とか気になった末、眠りについたのは午前3時。
「どったのーまきちゃん。眠い?」
「んー...」
「ねぇまきちゃん頭撫でてイイ?ねぇ」
「...だめ」
眠い、のに。
慎太郎くん、君はいつも俺の前の席に座って永遠と話しかけてくるね。いい加減黙ろうか。
「ねぇまきちゃん、シャッター音のないカメラアプリってさぁ...」
「お前まさかそれで寝てる俺の顔撮ろうってんじゃないだろうな」
「.........ウフン?」
「図星か。」
...なんか、コイツの言うことだいたいわかってきた。
「男の寝顔なんて撮ってどうするんですか...」
「待受にするッス!!」
「やめろ。なんか俺もヤだわ。」
待受にするなら可愛い女の子がいいかな。
ふわふわセミロングの、笑顔が可愛くて細くて柔らかそうで...
「やぁーっだァまきちゃんやらしいこと考えてるぅー!!キャー!!」
「.....か、考えてな、い。断じて。」
......ま、男ですからね。わかってても目線は女の子の方へ行きますよ。
いつかは可愛い彼女つくってすっげイチャイチャして、あわよくばチューとか考えてますよ。えぇ。
「あぁー...眠い。慎太郎あと五分したら起こして...」
「......あ、」
「慎太郎?聞いてる?」
「まきちゃん、廊下に変な奴がいるから見ちゃダメだよ。絶対。」
「廊下...?」
猫背になってた体を起き上がらせ廊下に目を向けようとすると、慎太郎は俺の両頬を平手で挟み視線を固定した。
「み、ちゃ、だ、め♡」
「......お、おっス。」
...は、ハートマークついてる割には笑ってないですよ慎太郎さん....
あと、後ろの方からパタパタって愉快な足音が聞こえてきたんだけどそれでも振り返っちゃダメなんだろうか。
「まぁーきまきぃー!!おはよぉーさーん!!!」
「......チッ」
「あ、」
「あっ!狂犬くんも一緒ー?」
だからさぁ、
俺、眠いって言ってんじゃん...
どうしてこう、俺の周りにはうるさいヤツが集まってくるんだろうか。
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