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結婚までの日々 2
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コンコン
部屋をノックする音が響き、シーナが対応しに行った。
「ルナ王子」
すぐにシーナが俺の所に来た。
...なんだか嫌な予感がする。
「レノン王子がお目見えです」
なあああああああああああ!
こういうときだけ予感が的中するの本当に嫌だ!
「......そうか、わかった。レノン王子が、すぐそこで、お待ちなんだな...行ってくる」
俺は重い腰を気合いで持ち上げた。
くっそー! でもこれもユストリアのためだ。レノン王子の前では嫌でも猫かぶっていい子を演じてやる!
レノン王子の野郎をうまく利用してユストリアを栄えさせてやるー!
俺はやけくそになってそんなことを考えながら、部屋の外で待つレノン王子の元へ向かった。
「すまないな、急に訪ねてしまって」
「いえ、レノン王子。私、レノン王子が訪ねてきてくださって、すごく嬉しいです」
ニコニコと笑顔を浮かべながら、嬉しそうな声色をつくった。
自分で自分の言った言葉に鳥肌が立つ。
もちろん、本心だと全然嬉しくない。
「ルナ王子」
「はい?」
「先ほどあなたが言った皮肉を私はしっかりと聞いているのだぞ。今さらいい子ぶらなくてもいい。普段通りのあなたで接してくれ」
「...はい」
アハハハハハ、忘れてた...
...俺、馬鹿だ。
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