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結婚までの日々 14
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…これは、いったいどういう状況なのだろうか?
レノン王子は顔が赤く、息も荒い。
「あの…レノン王子…?」
レノン王子は、さっきよりも息が荒くなった。
「あの…」
「ルナ王子、あなたはなんてことをするのだ」
「え…?」
レノン王子が、俺にキスをしてきた。
「んっ…!」
さっきまでのキスとは違う、激しく強い力に俺は戸惑った。
「な…なんで…」
「あなたが…あんなキスをしたりしてきたから…もう理性が持たん」
…うそでしょ。
俺、何しちゃってんだよお!
しかし、レノン王子は本当に理性が切れてしまったらしい。
俺へのキスが止まらなかった。
「んっ…ふっ……んん…ん⁉︎」
その時、ぬるりとしたものが俺の口内に入ってきた。
レノン王子の深い口づけに、俺は頭がボウっとしてきてしまった。
…嫌だよ。
こんなの、さっきまでのレノン王子じゃない。
俺が、気になりかけたレノン王子じゃない。
レノン王子の唇が、俺の唇から離れた。
やっと離された口で、荒い呼吸を繰り返す。
レノン王子は次に、俺の頬に口づけた。
そして、涙目になった俺の目に、そっとキスをした。
…ずるい。
なんで、ここで優しくするのだろうか?
俺は、酸素の回っていない頭でそんな事を思いながら、何の抵抗をする力も湧いてこなかった。
レノン王子の唇が、今度は俺の首筋を這った。
思わず、俺の喉から声が上がる。
時折、生暖かいものも這っている。
レノン王子の舌が俺の首を舐めるたび、小さく体が震えた。
レノン王子が俺の寝間着を脱がし始めた。露わになった上半身を、大きな手でツー…と撫でられた。
「…すごく、綺麗だ」
「そんなこと…あっ…」
レノン王子の唇が、俺の胸の突起物に触れた。
そして、やはり舌で舐められた。
「あっ…れ、レノン王子…」
レノン王子は、呼びかけても俺の体への愛撫を止めようとしない。
「…やだ…嫌だ、王子…!」
俺がそう叫ぶと、レノン王子の動きが止まった。
俺の瞳から、涙が溢れ出た。
何もしないって言ったのに。
確かに俺も悪いけど、でも、レノン王子の言葉を信じていたのに…
レノン王子は俺の顔を見て、我を取り戻したようだ。
「あ…ルナ王子…すまない。本当に、すまない…」
レノン王子は俺の上から退くと、ベッドから出た。
暗い部屋に、レノン王子の後ろ姿が薄っすらと見える。
「あなたを抱かないと言ったのに…すまない。私は自室に戻る」
そう言うと、レノン王子は寝室から出て行ってしまった。
…俺は、どうすればいいのだろうか?
何もわからず、俺はただ泣くことしかできなかった。
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