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結婚までの日々 25
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俺は力が入らなくなり、背中からベッドに倒れこんだ。
「はあ…はあ…はあ…」
俺は両腕で目元を覆って、荒い呼吸を繰り返していた。
じわじわと、涙が溢れてくる。
恥ずかしい。
恥ずかしい。
恥ずかしい。
俺はどうしていいのかわからず、そのまま動かないで、ただ泣いていた。
「…失礼するぞ」
そうレノン王子の声が聞こえたと思ったら、腹に柔らかいタオルの感触がした。
どうやら、レノン王子が俺の体を綺麗にしてくれているらしい。
俺は、両腕のわずかな隙間から、レノン王子を盗み見た。
…また、顔赤くしてやんの。
だが、レノン王子の手は、相変わらず優しい。
レノン王子は全てを拭き終わると、俺の下着とズボンを履かせ、掛け布団を俺の肩まで被せた。
「…また、泣かせてしまったな。すまない」
「いえ、その、嫌とかじゃなくて、はず…恥ずかしくて、泣いてしまったというか…」
俺はそう言いながら、また恥ずかしくなってきた。
頬が、熱い…
レノン王子が、俺の頭を撫でた。
驚いて思わず腕をどけると、レノン王子と目があった。
「少しずつでも、ルナ王子が振り向いてくれていることが、本当に嬉しいよ」
レノン王子が微笑んだ。
少し、無邪気さが残った笑顔だった。
なんだよ…きゅんとしちゃったじゃん。ちょっとだけ。
俺はこの"きゅん"を振り払うために、レノン王子に悪戯を言うことにした。
「…後ろはしないんですね」
「してもいいのか?」
「まだ無理です‼︎」
くっそー! 何か失敗した!
…でも、レノン王子はなんでか楽しそうに笑っている。
まあいいか。レノン王子に悪戯だなんて、またこれからいくらでも出来るだろうし。
とりあえず、上着を着ようかな。
俺はそう思い、上体を起こした。
しかし、さっき達したせいか腰に力が入らず、よろけてしまった。
「うわっ…」
いいのやら悪いのやら、俺はレノン王子の方によろけてしまった。
そんな俺を、レノン王子が支えてくれた。
…それはいいのだが、俺はちょうど、倒れた先にレノン王子の興奮した股間を見つけてしまった。
むくむくと、俺の中で悪戯心が湧いていくのを感じた。
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