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お誘い
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近かったし、直接玄関に向かう。
「はーい…って、お隣さん?」
「おはよう。寝起きなのにごめんね。」
「え……あぁ、寝癖でもついてました?」
顔洗ったとき気づかんかったんかな、
ちょっと恥ずくて手でパパッと髪を整えながらはにかむと、なんやあったかーく笑われた。
「友達にイチゴのタルトを貰ったんだけどね、1人じゃ食べきれないし、よかったらうちに食べに来ないかなって。お誘い。」
お誘い、とにっこり笑うお隣さんに後光が…
行きますッと即答すると、クスッと笑われた。
イチゴって聞いたら単純やな俺……
内心苦笑してると、心配そうに
「土曜だし予定あるかな?」と質問される。
「いや全然…風呂入ろか思てたくらいで」
「…そっか。」
そう言うと俯いたお隣さんは一瞬、
わんこが『待て』されてる風に見えて。
…タルト、早よ食べたいんか?
…なんやろ、何となく…罪悪感?
「…えっと、お隣さんさえ気にならんかったらべつに、今からでも行けますよ…?」
「ッ気になるわけないよ!むしろ…コホン、
それじゃあ早速、僕の家行こっか。」
ニコッといい笑顔で誤魔化した感じやけど
今ヘンな事言いかけんかった?
気のせい?
よほど楽しみなんか強い力で俺の手首を掴んで前を行くお隣さんの表情は見えんかったけど、
なんとなく、イヤな笑顔な気がした。
……気のせい?
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