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【幼なじみの綺麗な奴】 side 翔
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「好きです付き合ってください...。」
昼休み、自動販売機の前で。
コーラを買いに来たところを一人の女子に捕まった。
太陽がギラギラしていて汗がとまらない。
太陽のせいだけじゃないかもだけど。
今週で告白されるのは三回目。
ストレートの髪、スタイル抜群、美人。
この子もてるんだろうな...。
「わりぃ...俺付き合っても続かねえし...。だから、付き合うの当分考えてなくてさ。」
前髪を軽くいじり、目線をそらす。
高校に入ってから付き合っても最長3ヵ月、最短3日。
付き合って思った性格と違ったり、浮気されたり、ヤって終わりとか。
理想の相手求めすぎてんだよな、俺って。
「お願い!翔くんと付き合いたいの...だめ?」
上目遣いでウルウルした目...。
やばい、この子泣く...?!
「いや、んーっと...」
体を俺の腕にわざとなのか気づいてないのかわからないけど、胸を当ててきた。
「翔くんっ...」
どうやってこの状況を切り抜ける?
俺がパニックになっている時。必ず現れる。
すると、後ろから影が見えた。
「何してんの」
白くてきれいな肌、スラッとした長い脚、長いまつ毛、切りすぎた茶髪。
「翔嫌がってんじゃん、なんでそんなしつこくするの?表情も読み取れないの?ねえ、君可愛い...」
そう告ってきた奴の目の前に白くてきれいな肌がうつる。
「...けど、そんな粘着質な性格で計算された体の押し付けとか、目線とかがあるからもてないんだろうね。ドンマイ。」
相手を褒めてからどん底へ突き落とす...。
こんな最低な言葉遣い、あいつしかいない。
告白してきたやつは急いで教室へ帰っていった。
「ありがとう、瑞生...」
「おい、なんで女には弱腰なんだよ、男子の時みたいにもっとガッツリ言ってやれよ、そんな優しさ振る時いらねえよ、ばーか。翔もてんのにそういうとこまじ残念」
こいつの毒舌は小さい頃からで小さい頃はよく泣かされていた。
こいつの兄も相当の毒舌だ。きっと、その遺伝。
まぁ、小さい頃からずっと一緒にいる幼なじみだ。もう慣れてきた。
「助けにきてくれたんじゃねえのかよ!」
俺が瑞生のスネを蹴ろうとするとサッとかわされた。
「んなわけないじゃん。隣のクラスの人に教科書借りてその帰り。」
すると、自動販売機でオレンジジュースを瑞生は買った。
瑞生は名前も見た目も女みたいだけど...
「ま、俺今日機嫌いいから 別にお礼とかいらないから〜。んじゃぁね、翔。」
男だ。
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