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突然の出会い
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泣き始めてどれくらいたっただろう
1時間はたっただろうか、
いや、10分しかたってないかもしれない
そろそろこの後の事を考えないと。
とりあえず寝る場所だよな、
お金がないからどこかに泊まることは出来ない…
やっぱり、野宿かな。
夏だから大丈夫かな?
けど、やっぱり夜は昼よりも寒い
僕はベンチの上で自分の体を抱えるように座る
「ねえ、君どうしたの?」
突然、頭上から声が聞こえ僕の体は震えた
僕はゆっくり上を向く
「…え…ぁ…。ヒッ!」
目が合った瞬間僕の体は再び震えだす。
《誰かに見つかった》
その事実に恐怖した
どうしよう。この人は誰なんだろう。
お父さんの会社の人?
だったら、またあの家に戻るの?
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
逃げないと!!
ベンチから飛び降り、走ってその場から逃げようとする
公園の出口の前まで来たところで
腕を掴まれた。
振り払おうとしたが、無理だった。
全身の力が抜け、僕はその場に座り込んだ。
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