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呼び方
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「あいき〜。嫌いなものある?」
冷蔵庫を見ながら霜山さんが声をかけてくる。
「ピーマンとにんじんが苦手です。」
「そうか、じゃあ使わないよ。アレルギーはない?」
「ないです。」
「わかった。あとさ、俺のことは虎徹でいいから。」
「え?」
僕は急に呼び方について言われてびっくりした。
年上の人を呼び捨てで呼ぶなんて失礼じゃ…
「これから一緒に暮らすんだ。苗字にさん付けなんてよそよそしいだろ。だから虎徹って呼べよ。な?」
「え、あの。じゃあ、虎徹さんで。」
「ははっ。そう簡単にさん付けはやめられないか?」
キッチンからこっちを見て優しく笑う虎徹さん。
虎徹さんが笑ったのを見て僕も微笑む。
虎徹さんは冷蔵庫から具材を取り出し調理を始める。
僕はそれをじっと見てることにした。
虎徹さんは手際よく具材を料理している。
料理ができる人ってかっこいいな。
ダンッ!!
僕が虎徹さんを、じっと見つめていると部屋のドアが急に開いた。
綺麗な黒髪に黒縁眼鏡の背の高めの男性が急に部屋に入ってきた。
その人はキッチンの虎徹さんを見つけ睨んだ。
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