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愛されて愛して
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椅子に座り朝ごはんを食べる。
お米と卵焼きと味噌汁。
「「いただきます。」」
食事の前に挨拶をしご飯を食べる。
虎徹さんの作った卵焼きは甘くて美味しかった。
食事が終わるとごちそうさまと言い、お皿を洗った。
そのあと虎徹さんとソファに座った。
「テレビ見るか?」
「見ようかな…。」
僕の答えを聞き虎徹さんがテレビをつける。
テレビの時計には7:30の文字が見えた。
僕はいつもなら起きてない時間だなと思いながらニュースをぼんやり見ていた。
時計の文字が8:00になり次の番組が始まった。
次の番組と言ってもまたニュース番組だ。
「おはようございます。…昨夜から行方不明の桐谷グループの社長の息子の愛生くん。」
ニュースキャスターの声を聞き僕の体がビクッと震える。
僕は横にいる虎徹さんに思わず抱きついた。
虎徹さんは僕を優しく抱きしめ返す。
そっと虎徹さんがテレビを消す。
「愛生。聞きたいことがあるんだ、聞いてもいい?」
僕を抱きしめたまま虎徹さん言う。
僕は黙って頷く。
「愛生の名前ってどんな意味が込められてるの?」
僕は予想外の質問に驚き、虎徹さんの方を見る。
虎徹さんは僕を見て優しく微笑む。
「…周りの人に愛されて、人を愛して生きていけるようにって。お母さんがつけてくれたんだ。」
「そうか、いい名前だな。俺とは違っていい名前だ。」
虎徹さんは羨ましそうな顔をして僕の頭を撫でる。
「虎徹さんは?虎徹さんの名前の意味は?」
「ん、俺か?俺はだな…
バンッ
虎徹さんの言葉を遮るようにリビングの扉が開く。
「虎徹、愛生くん、おはよう。…抱き合ってどうかしたのか?」
入ってきたのは龍さんだった。
「龍さん、おはようございます。」
「おぉ、龍おはよう。愛生かわいいだろ?」
そういいながら僕をギュッと抱きしめる。
「愛生が苦しそうだろ?はぁ…。オレは虎徹に話があってきたんだ。」
「俺?」 「そう、お前。」
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