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取り引き①(達実side)
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「取り引きですよ、達実さん。」
そう言いながら坂口啓人がふふふと
口に手を当てて笑った後に、
クイッとメガネを上げる。
坂口啓人から放たれた"取り引き"という言葉は異様な色気を放っていた。
「取り...引き...?」
何を取り引きしようというのだろうか?
それにさっきから取り引き取り引き
何を言ってるのかと思えば、
俺と取引するための材料だったのか。
俺は案外馬鹿らしい。
今更そんなことに気づいて
『もっと早くに気づければ良かった』
と思いつつ、内容を聞いてみる。
「内容ですか?火影日向を解放する代わりに、
達実さんが僕の相手になってくださいよ。」
「っえ」
何を言われたのかわからなかった。
俺が、坂口啓人の相手をする...?
この狂った人の相手を...?
「貴方の相手をどうやってするのよ...?」
と恐る恐る聞いてみれば、
坂口啓人は大きく笑い声をあげた。
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