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日向の治療
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日向を家に連れ帰り、ベッドに寝かせる。
しかし俺が非力な為に、
日向を抱えて帰ることが出来ず、
日向に肩を貸すことしか出来なかったので、
かなり時間がかかってしまったのだが。
痛みに顔を歪め、足を引き摺るように歩いていた日向は痛々しくて見ていられなかった。
「消毒とか軟膏とか持ってくるから待ってて。」
そう言って俺は部屋を出た。
暫くして部屋に戻ると日向は寝息を立てていた。
「日向...?」
呼びかけても当然ながら返事が無い。
そっと日向の顔を覗き込む。
傷だらけだけど日向は綺麗だった。
日向が寝てるうちに治療を済ませようと思って、痣には軟骨、切り傷と擦り傷には消毒を
塗っていく。
こんなに綺麗なのに、坂口啓人のせいで
傷だらけになっちゃったのか。
日向は歩けなくなるほどに痛めつけられたのか。
坂口啓人、許せない。
絶対に許さない。
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