アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
父親と息子
-
「トオル、雪さんまたオネショしてる。」
朝5時半、起きてきた息子にこう言われるのは今日で何度目になるだろう......
3年前、シングルファザーで日々奮闘する俺のところに、白いフワフワの天使が転がり込んできた。天使の名は雪弥(ゆきみ)と言い、元妻の弟にあたる人だった。俺の3つ下で22歳と話した彼は、どう見ても高校生で、ポヤリとしていた。
......と、そこまではいいのだ。ただの綺麗で可愛らしい義弟と言える。
問題は共に暮らした上で大量に出てきた。
まず、重度の偏食家。野菜、肉、魚、米、小麦粉、その他もろもろ......
料理法で食べれるものもあるが、基本何も食べれないのだ。その上食べる量は通常の成人男性と変わらないので、作り手はものすごく困る。
次に、家事全般の下手さ。
部屋の片付けや料理はもちろん、洗濯、皿洗いまでもができない。
そして、一番の問題は、睡眠中の粗相だ。
毎晩のようにお漏らしをしてはトシキーー息子のことだーーに世話になる。
起きてきたトシキに朝飯を食わせてすぐ仕事に向かわなければならない俺は、朝のそれだけは世話をしてやれない。だからトシキが片付けやら何やらしてくれているのだが、漏らした本人は泣きじゃくって使えないらしい。
「スマン、またお願いできるか?」
「分かってる。いいよ、いつもの事だし。」
そのおかげか、当時6歳だったトシキもぐんと成長してしまった。
いくら仕事が忙しいといえど、子供には甘えて欲しいが、まぁ、あいつがいる限り無理だろう。
「土曜は俺も久しぶりの休みだからな。お前も学校ないし、どっか行くか。」
「雪さんも連れて?」
「......ああ、うん。」
親子水入らずとはいかんよな。......ハァ。
「いってらっしゃい。」
「ああ、行ってくる。」
一生恨んでやる、雪弥の奴!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 4