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行燈を右手に、左手には寿司と飴の袋を下げて不動の屯所へと戻った。屯所に着くと原田さんと永倉さんが神妙な顔で立ち話をしていた。
「原田さん、永倉さん。ご苦労様です。」
大柄な原田さんは十番隊の隊長。小柄な方の永倉さんは二番隊の隊長。どちらも剣の腕はすごいがとても優しい人だ。
「おぉ。テツ。なんだ?土方さんの使い走りか?」
「ええ。寿司を頼まれまして。原田さんたちはどうしたんですか?こんな時間に」
「まぁ噂話ってとこだ。」
「あんまり遅いと、明日に障りますよ?」
「おう、ありがとよ。」
原田さんはニコリと笑うと、僕の頭をワシャワシャなでる。やっぱり、隊士の人は僕の事を子供扱いする。小姓だから仕方がないのかな、と思わなくもないが。やはり、立派な武士を夢見て、新選組に入ったのだ。早く一人前として認めてもらいたいと思う。
そんなことを思いながら、屋敷の中を歩いていると土方さんの部屋の前までついた。
「失礼します。」
襖を開けると、そこには目を疑う光景があった。土方さんが、沖田さんの事を押し倒している。沖田さんの着物は大きくはだけ、火照った顔をしている。
「んっ。ほら、言ったじゃないですか。テツくんも京の街に慣れてきたから早く帰ってくるって。」
「だから、ついでに飴を買ってこさせたんだよ。」
「そんなの浅知恵ですよ……んっ」
僕の事など構わないというように、土方さんは沖田さんの胸を吸う。
「えっと、し、失礼しました!」
「待て、テツ。」
慌てて部屋を出ようとすると、土方さんが、僕を呼び止める。
「え、えっと……」
「知ってるか、テツ。神君の時代からずっと、小姓は主人の夜の相手もするもんなんだぜ。」
「ひ、土方さん…?」
土方さんは沖田さんをゆっくり寝せると、土方さんは総髪の結びを揺らしてこちらを向く。
「テツ、お前も混ざれ。」
つまり、えっと……今から、僕は土方さんに抱かれる……?
「えっと……僕……その、そういうこと、したことなくて。」
「ほら、土方さん。テツ君、困ってますよ。」
沖田さんがゆるりと笑う。
「お、沖田さん……僕……」
「テツ君、僕と一緒に、気持ちよくなりましょう……」
土方さんの股の間から、四つん這いで抜け出し、僕のもとへ寄ってくる沖田さん。整った顔が近くにより、透けるような眼が僕をのぞき込む。肌蹴た着物が妙に艶やかだ。
「可愛いですね。テツ君……ちゅっ…」
沖田さんの唇が僕の唇に重なる。
「楽しそうだな。総司」
「ええ。土方さんのじゃなくて僕の小姓にしてもらえばよかった。そしたらいっぱい可愛がってあげたのに。」
そう言って、沖田さんは僕の事を抱きしめる。
「馬鹿、俺も可愛がってる。」
「でも一回も手を付けてないんでしょ?」
そういうと、煽るように土方さんの方を見つめて僕の着物をはだけさせる。
「あぁ……大事にしてるからだ。」
ため息をついて、土方さんは立ち上がると、僕の買ってきた寿司に手を付ける。
「ん。うまい。」
「なんですかぁ?もう飽きちゃったんですか?」
「うるせぇ。休憩だ。」
「そうですか。じゃぁ、その間、僕と楽しみましょうね。」
沖田さんは、僕を押し倒すと、僕の胸を吸う。
「んっ……テツ君は女の子を抱いたことはあるんですか?」
「んぁ。ないですよぉ……」
ムズムズとしたくすぐったい感覚から逃れようと、身体を動かすも、沖田さんの力には敵わない。
「ふふ。初心なんですね。でも、あんまり動いちゃだめですよ……そうだ。」
沖田さんはパッと手を離し、部屋の隅にあるタンスへ駆け寄る。どうにか動こうにも、腰が抜けて。動けない。
「総司。なに捜してんだ?」
「これですよ。」
そういうと沖田さんは土方さんにあるものをみせる。
「ふーん。」
土方さんは使い方を理解したようで、また寿司に手を付ける。
「さ、僕と遊びましょう。」
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