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主張。
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「あれ~?昨日の子じゃん。何でここにいんの」
路地裏の入り口でスクールバッグを抱きしめて立っていると、昨日とは違い制服を着た三人組がこちらに気付いて絡んでくる。
「またボコられにきたの?」
「何、もしかして癖になったとか」
「マジかよwこんな可愛い見た目して実は淫乱だったとかw」
目の前で下品に笑った男が俺の肩に手をかけようとする。
しかし俺は後ろに下がってそれをかわすと、それまでうつむいていた顔をきっと上げて男たちを精一杯にらみつけ、恐怖心を振り払うように一気にまくし立てた。
「こ、光汰はッ!お前たちが思ってるようなやつじゃない!!っ、光汰は、俺を助けてくれた、優しくて、強くて、格好良い…俺の自慢の幼馴染みなんだよ…!お前らなんかより、ずっと”自分”を持ってる!!っそんな人のことをとやかく言う権利なんて…お前らにはないんだっ!!」
「はぁ?何こいつ、意味わかんね」
「ハッ…マジでもう一度痛い目見たいらしいな。こっちこいっ!!」
「っ、やめろ!離せッ!!」
掴まれた腕を振りほどこうと暴れるがびくともしない手に面食らう。
昨日は薬を盛られたせいで大した抵抗もできなかっただけだと思っていたのに、普通の状態で挑んでもここまで歯が立たないなんて…!!
俺は力の差に絶望しながらも懸命に抵抗していたが、3対1では明らかに分が悪くあっという間に奥へ引きずり込まれてしまう。
己の見積もりの甘さを呪っていると男が突然ぱっと手を放し、思い切り体重を後ろにかけていた俺は支えるもののないままどさりと地面に倒れ込んだ。
「っ、ぅぐ……」
起き上がろうとすると素早く肩を押さえつけられ、抵抗も何もできないまま一瞬のうちに組み敷かれてしまった。
男は意地の悪い笑みを浮かべると、俺の頭上で押さえつけた手首にきつく力を込めた。
「っい、たッ……!?」
「マジでほせぇ手首だな。もっと力入れたら折れるんじゃねぇか?」
「!?や、やめっ…!」
「ハハッ!!冗談だ、冗談。そんな不安そうに見つめてくんなよ、そそるだろ?昨日は邪魔が入ったし、今日は最初からこっちで楽しませてもらおうか。存分にな!!」
「な、に…言って……っひ、っ」
俺の服に手がかかる。
怖い………嫌だ…………触るなっ……!!!!
持てる力で懸命に逃れようとするが、押さえつけられた手首はやはり動かない。
昨日の記憶が蘇ってきて無意識に涙がこぼれる。
男はそんな俺を見てさらに笑みを深めると、晒された肌に触れようとしてくる。
嫌だ………気持ち悪い……。
お願い、助けて―――――光汰っ………!
もうだめだと諦めかけた俺が涙と共に目を瞑った瞬間。なぜかさっきまで感じていた手首の締め付けがなくなり反射的に目を開けると、目の前にいたはずの男が苦しげに俺の足元でうずくまっていた。
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