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チビ1
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無駄に晴れた午後1時。
草野哲平、ただいま体育館裏にてボッチ飯中
いつものように特にすることもなく携帯の画面をスクロールする。
「はぁ~…。ちくしょ…。」
深いため息を吐きながら梅の入ったおにぎりを頬張る
「すっぱいな…」
ーーーーーーーーーーー
昼休みが終わると、重い体を動かして教室に向かう
「あ、臭野だ」
「ほんとだ」
クラスには割りと居場所がない。
それもこれも、全部あいつのせいだ…
「やりー!またメロンパンゲットー!」
そう大声で教室に入ってきたのは、体は小さいくせに態度はデカイ、俺の天敵、梶浦駿太郎。
うるせぇんだよチビ
梶浦はクラスの中心的人物で、いつも後ろに誰かを従えている
たかが父親がどっかのお偉いさんと言うだけで周りのやつらは梶浦をちやほやしやがって。
「よかったな駿ちゃん!」
「お前のお陰だよ今村ー!」
「それほどでもぉー!」
いつも梶浦駿太郎の斜め右後ろにいるメロンパンを買ってくる係の今村岬。
俺は密かにこいつを、梶浦の第1子分と呼んでいる。
梶浦が教室に入ってきた瞬間クラスの奴等が梶浦に話しかける
「梶浦~よかったなメロンパン!」
「あとで数学教えてくれよ」
「今日一緒に帰ろうぜー」
何でみんな梶浦にこんなに干渉するかって?
そりゃあ梶浦に嫌われたら、クラス全員からハブられるからだ。
そう、俺みたいに
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