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矯正終了です8
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その場に残された俺。
ただ呆然とドアを見つめる。
「…。」
いま何時だ
ポケットから携帯を取り出す。
17:30
ここに着たのが確か16:00。
まだ一時間半しか経ってないのか…
微かに校庭で活動している運動部の声が聞こえる
誰もいなくなった瞬間どっと疲れが襲った。
感情が疲れた。
俺の知らない世界が広がったこの教室。完全にトラウマ状態になった
軽い気持ちから依頼した矯正屋。
あの雨の日、マウンテンアンダーに目をつけられてしまったのが全ての始まりだったんだ
グシャグシャになった矯正屋のチラシが床に置いてある。
相談しようにもこの学校に友達はいない
「はぁ~…。」
俺は大きくため息をついて立ち上がった。
「…帰ろ。」
明日は学校の後にラーメン屋でバイト。
早いとこ15万稼がねぇとなぁ…
夢だったらいいのに。
こんなこと強く願うのは初めてだ
俺は教卓の下にしまっておいたカバンを肩に掛け、その場を後にした
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