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心境3
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「な、何かって何?」
「おばあちゃんはねぇ、哲平ちゃんに、何かあったときはすぐわかるんだよぉ顔に出てるからねぇ」
「えぇ…」
ばぁちゃんはニコニコ笑いながら言う
。やっぱりばぁちゃんには隠し事はできないらしい
いつもそうだ。
俺が学校のテストの点数が悪かった時や友達とけんかした時。話してもないのにすぐに聞いてくる
「何かあった時は声に出して吐き出すといいよぉ言ってごらん」
ばあちゃんのゆっくりとした口調
なぜか心が和んでくる
でも、いくらばぁちゃんだからと言って俺がやってしまったことを全て話せる訳はない
だけど、少し話してみる事にした
「その…何て言うんだろう。俺、めちゃくちゃ嫌いな奴に痛い目合わせようとしたんだけどさ、その…なんか失敗、しちゃって…じゃなくて!あー!何て言えばいいかわかんない!」
言葉に詰まる俺をまだニコニコと笑って見ているばぁちゃん。
「ごめん、やっぱりうまく言えないや。とりあえず俺は人もして最低なことしたんだよ。」
「そうかい」
「うん」
お餅のいい臭いが部屋に漂う
ばぁちゃんは出来上がったお餅に醤油を少し垂らして俺にお皿を渡した
「食べてみぃ」
「…うん」
お皿の上に乗った醤油餅にかじりつく
熱かったけど美味しかった
「哲平ちゃんがそうやって悪かったって思っていること。それが凄く大切なことよぉ何をすべきかわかるやろぉ」
「…うん。」
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