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心をほどいて、心を結んで~23
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「……ッ…はぁ……渚、大丈夫か……?」
大丈夫じゃねーよ。
だって、だって……
「……だって、ずりーよ……ッ」
「……ッ…どうした?」
俺は額をシーツに押し付けながら、物凄い圧迫感に耐えながら、絞りだすように言葉を続けた……
「…はぁ、はぁ、……ツ…だって、ここまで許すつもりなかったのに……ずりーよ。
………気付いたら俺、おまえとキスするのも、身体中触られるのも平気になってた……
むしろなんかすげー気持ちよくて……こんな気持ちにさせた責任、取れよな……ッ」
好きだって自覚してから、思えば思うほど比例するかのように、橘のことが恥ずかしくて恥ずかしくてしょうがなくなってきちまった。
だから、顔を伏せたまま最後なんてちょー小いさい声になっちまったけど、今の俺が伝えられる手段としてはこれが限界。
でも、伝えたかったんだ。
「………分かったかよ、
────⋯⋯ゆ、……ゆうと…」
「……………え?…いま、」
顔見ながらなんてぜってー無理だ。
今だってもう、恥ずかしくて恥ずかしくて、顔がすげー熱いんだから!
「………渚、もう一回言って………?」
「っやだ!!……とっておきの時しか…言ってやんねー!」
すると俺の中のモノがドクンって脈打ちデカくなった気がした……
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