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可愛い義彦さん 3
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義彦さんの年齢も知らないし、
なんの仕事してるのかわかんないし、
何者なのか分からない男と同居1ヶ月って
俺大丈夫かと心配になりながら
今日も今日とて家事をこなして
義彦さんの起床をまっていると、
ガチャっとドアの音がし、
「おー、はや……は?」
おー、はやいなー、義彦さんと声かけようとしたら言葉を失った。
だって突然義彦さんが、
スーツでビシッと決めた姿で現れたからだ。
俺と同居し始めてから毎日風呂に入るだとか
歯を磨くだとか違う服に着替えるだとか
普通の人間生活を送っている義彦さんが、
こんなに髪までセットして
スーツも新品のやつ着ちゃって決め込んでる。
「…え、なに???」
目が点になった俺は、頭にはてながいっぱいだ。
どうしたんだ、義彦さん、なんか予定あるのかと頭の中でぐるぐると疑問が駆け巡る。
「じゃ、いってくる」
すました顔で俺の前を通り過ぎて玄関に向かおうとする義彦さん。
「……は!?……ちょ!!!ちょちょちょっと待って!どこいくんだよ!」
「どこって、いえだけど。」
きょとんとした顔で振り返った義彦さんが、家と答えやがる。
「…は?家???」
あんたの家はここだろうがとツッコミを入れたくなるのは我慢して義彦さんの次の言葉をまつ。
「ちょっと実家の方に呼ばれて、行かなきゃならない」
あ〜そういうことかって納得してると、
「それじゃあ、ちょっと行ってくる」
玄関のドアを閉める音がしてぽつんと俺は取り残されてしまった。
「……いきなりすぎだろ……」
ぽつんと呟いた俺の一言はもちろん義彦さんに届くわけがなく、気づくと、のそのそとリビングから何事?と不思議な顔して遅れてきたベル君が俺の顔を見上げていた。
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