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入学式 9
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俺は空気のように存在を消していた。
完全なる傍観者になっていた。
「なぁ、黎…つーんか?」
「ん?あぁ。斎藤黎だ。よろしく。」
「黎と俺は幼馴染なんだ!!」
「ほー…、可愛い楓にイケメンの黎か。絵になるな。」
「でしょー!!で、でも、遼も、その…か、かっこいいよ!!」
よく言えた!!
よく言えたぞ、楓!!
「そーか?ありがと。」
そう言って、また楓の頭をなでる。
そして、楓は笑顔に。
うん、いい傾向だ。
「……松田劉だ。」
「俺に言ってんの?」
「他に誰がいる?」
「あー…よろしく…?」
「…。」
やばい…俺こいつ嫌いだわ。
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