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「行かねぇのか?」
「あー…、うん。行く。」
あれ、昨日よりも気分が良さそう。
顔色がずいぶんといい。
「…いいことあった?」
今日、この質問をするのは2度目だ。
「ん?朝から黎と一緒に教室に行けることが、いいことかな?」
「…え?」
頭をポンポンとなでられそう言われた。
思ってもみなかった行動に固まってしまう。
「ほら、はやく。」
ほっぺたを、むにっとつままれる。
なぜだかわからないけど、顔が熱い。
「…うん。」
うつむきながら返事をした。
そして、劉と一緒に教室へ向かった。
小さく前に見える楓と遼の小さくなった背中を見つめながら。
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