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なんだかんだ話ながら、俺たちは目的地の雑貨屋へと辿り着いた。
なんともメルヘンチックな店だな。
「ほらぁー、すごい可愛いおかめインコでしょ?」
光は商品の1つを手にとり、おかめインコの置物?ぬいぐるみ?を愛おしそうに見つめている。
「お前が本当にそれが欲しいなら買ってやるけど、そいつでいいのか?」
「うん。このコの顔、ユキちゃんに似てるから…………」
そう言って上目遣いで俺を見つめる光。本当、黙ってたらすげぇー綺麗なんだけど。てか、そういう事は女にやってやれよ。ったく、インコの顔も全然俺に似てねぇーし。
さっきから俺をからかって遊んでやがる。
「お前、わざとだろ」
「あーバレてた?でもいいじゃん。デートだし?じゃあこのコよろしく。一応誕生日プレゼントだからラッピングしてもらってね?それじゃあ俺は、御手洗いに行ってきまーす」
「了解……」
俺はレジに向かい、会計を済ませて店員の人にラッピングをお願いした。ラッピングに少し時間がかかるらしく、俺は店内を見て回る事にする。
しかしこんなメルヘンチックな店で、男1人は流石に落ち着かねぇー。そんな事を思っていると、ふと真っ黒な猫のぬいぐるみが目にとまった。
この猫、星にそっくりだ………。
んーでもちょっとサイズがでかいな。
今日は光が一緒だし、こんなもん買ったって光に知れたら、またギャーギャーうるせぇーだろうし。
んー、どうすっかなぁ。
取り置きしてもらえるか聞いてみるか。
そう思った時、「ラッピングお待たせしましたー」と店員の人が寄ってきた。俺は商品を受け取り、ついでに取り置きの確認と支払いを済ませて店を出た。
1週間以内なら、取り置いてくれるそうだ。
光がいないバイトの帰りにでも取りにくるとするか。
用事を済ませた光が俺に手を振りながらやって来る。とりあえず俺は光にプレゼントとらやを渡してやった。
「ありがと、ユキちゃんっ」
「これ以上は、来年まで何も買わねぇーぞ」
「わかってるよ。まだちょっと時間あるし、ケーキ屋さん寄っていい?」
「お前、結局おやつの時間かよ……」
俺は光に連れられ、ケーキ屋に寄った。
光がケーキ屋に寄ったのは、どうやら星へのお土産を買う為だったようで。光は星が好きだというシュークリームを買っていた。
その後、俺は光のショッピングに無理やり付き合わされ、光が前から入ってみたかったという店で呑むことになった。
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