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嫌だとか。
バカとか。
そんなの無理だって。
帰るって。
そう言われると思ってたのに。
お前が抵抗してくれさえすれば。
冗談で済んだのかもしれない。
『帰らなくて大丈夫だから…………』
俯きながら、小さく星は言う。
『もっと………して………』
真っ直ぐに見つめられて。
もうどうにでもなれと。
口元が緩んだ。
小さい星に覆い被さるようにして、助手席のリクライニングを倒しながら唇を奪う。
もっと、して。
お望み通りに星の小さな唇を貪った。
舌を絡めて。
上手く呼吸が出来ない星は、苦しそうにして眉を寄せて。
それでも欲しいと強請る唇。
触れては離して。
交わる2人の熱と吐息。
互いの熱くなる呼吸とは裏腹に、雨に濡れた身体はいつの間にか冷えきっていた。
いつまでもこうしていたい所だか。
風邪引いてもまずいしな。
車を出す前に、星に本当に帰らなくていいのかと聞くと小さく頷いた。
高校生とはいえまだ子供だ。
親には連絡を入れるように伝え、車を走らせる。
星は何も言わずに俺の家に着くまでずっと、雨に濡れる外の景色を眺めていた。
不安そうな。
それでいて何処か大人びた表情で。
家に着くと、靴を脱ぐなり嫌がる星の手を引っ張って。無理矢理風呂場へと押し込んむと、とりあえず先に星だけシャワーを浴びさせた。
でも。
どーするよ、俺。
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