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「なんで俺がお前の為に死ななきゃなんねぇーんだよ?」
せっかく星と出逢えたのに。
「つかさぁ、白石って初めてヤったのいつ?」
「はぁ?」
「お前すげぇ大人びてんじゃん?早くからヤってる奴はガッついてないから、落ち着くの早いのかなぁと思って。なぁ、いつ?」
別に隠す様な事でもないが。
昼間っから野郎2人で、セックスの話してるのは周りからみてただの変態馬鹿でしかないぞ、康介。
「中3の夏………だったか」
「おまっ、はぁ?中3?ふざけんなよっ!」
「ふざけてねぇーよ。中3のたぶん夏休みくらいだったと思う」
康介はアイスコーヒーを一気に飲み干すと、俺に「やっぱり死ね」と小さく呟く。
「だから死なねぇーよ」
「あのぉー、差し支え無ければぁー、相手を教えていただけないでしょーかぁ?」
「教えてやってもいいけど、ここ康介の奢りな」
「お前、どんだけ性格悪いんだよっ!!奢ってやるから初体験っ、全部話せ」
俺の初体験を知ったところで、康介になんのメリットもねぇーと思うけど。
「……相手は名前も知らない女で、たぶん当時20歳後半くらい。綺麗………だったんじゃないかと思う、たぶん。駅でフラついてたら声かけられて暇だったし、面白半分でついて行ったらラブホテルで。手取り足取りナニ取りで教えてもらいながら、色々ヤってさようなら。もう顔とかカラダとか、全く覚えてねぇーよ」
俺は煙草を吸いながら、落ち込んでいる康介に話を続ける。
「ただ………その人に愛なんてなくてもセックスは出来るのよ……って言われた言葉だけは記憶に残ってる。その人とはそれ1回きり。これが俺の初体験」
「なぁ?本当にそんな事ってあるの?」
「俺はあったけど?」
「世の中おかしいっ!!絶対おかしいっ!!」
おかしいって言われてもなぁ、事実だし。
「お前、人に興味ないくせにっ!なんでその時だけホイホイついてって、あっさりヤってんだよっ?!」
「人には興味ねぇーけど、単純に女のカラダに興味はあったから。だって中坊だぜ?そりゃ見れるなら見るし、ヤれるならヤるだろーが」
「でも、そんな状況で素性も知らないような相手と初めての事に及ぶかね?病気持ってたりしてたらどうすんだよ?」
「あー、それヤった後に気づいて。保健所行って病気もらってないか調べたけど、大丈夫だった。イエーイ、思春期バンザーイ」
「……お前ってなんかすげぇのなぁ。そんな経験してたら、誰でも落ち着くわ」
「まぁ、兄貴いるしなぁ。俺より兄貴の方が絶倫よ?保健所の事も兄貴が性病検査しに行ってたから知ってただけだし」
「お前がお前なら兄貴も兄貴だな。てかお前の兄ちゃん何やってんの?」
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