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とろとろとろとろにしおりをはさみました!
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とろとろとろとろ
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ぶちぶちぶちっ
白いシャツが引き裂かれ、光沢のあるボタンが飛び散る。
早くも息を荒げ始めた夜見が、まるで味わうかのように僕の身体を眺め、笑った。
「カイ、はぁ、カイ、綺麗、はぁ、はぁ、カイ、カイ、綺麗、カイ」
恍惚とした表情が上気して、幼さの目立つ顔に不似合いな、真っ赤に充血した瞳がこちらを見据えた。
「食べて良い?」
「もう夜見のだよ」
弧を描いた口端から、とろとろとろとろ唾液が垂れる。
小さくて華奢な身体がぶるりと震えて、白魚のような指先が僕の手を掴んだ。
「最初は右手?」
「うん。カイの手、好き」
ぴと、と、指先が熱く湿った唇に触れ、伸びてきた舌に捉えられる。
薄い唇に挟まれた指がねっとりと奥へ侵入すると、歯に当たった。
はぁ、と開かれた口の中へ、更に奥へ、取り込まれる。
中指がれろぉ、と舐めあげられてそのままぬるぬると指先から根元までを舌が這う。
一番根元までくると指の股を執拗に舐めて、薬指へ。
一本一本舐めながら、ただ夜見の視線だけは僕の目から離れない。瞬きすらしない。
「夜見。泣いてるみたい」
かり…かり…
夜見の歯が削り取る様に僕の爪をなぞって、爪と指の間に唾液を染み込ませる。
「そういえば少し髪伸びたね。その内切ろうか」
ちゅぽ、とようやく右手の指が解放された。
「カイがして」
「良いよ」
僕以外の奴に触らせる気なんてそもそもないからね。
「は、ピカピカ光ってる。エロい」
「どこでそんな言葉覚えて来たの。それに夜見がしたんでしょ」
「んふふ、カイの持ってた本読んだ」
「本…あぁ、あれ僕のじゃないよ。伊集院の」
「え?…ぁ、う、うぇ、ぇぐ、ひっぐ」
「自業自得。人の物勝手に扱って、悪い子」
笑みが消えた夜見は、ぇぐぇぐと涙を零しながら、僕の掌に舌を這わせる。
「夜見。もっと泣いて。可愛いから、舐めるの止めたら駄目だよ」
「んぅ、ん、はぁ、ぇあ、あはあぁ」
犬みたいだけど、子供の様で、それでいて艶めかしくて、可愛くて、綺麗で、滑稽で、哀れで、煽情的で、背徳的で、この上なく、僕の物。
「おい、しい、んはぁ、あ、ぁえあ」
早くも調子を取り戻した夜見が、妙な声を上げながら僕の手をぬたぬたにする。
ん?…あぁ、今度は車のシートまで駄目にするつもりだろうか。
「夜見」
「ぬぁ?」
「少し締めて、ここ」
先走りが既におもらしみたいになっているそこをつつくと、「ひゃんっ」と声が上がった。
「ううー、無理。出来無い。締めるとかわかんないもん」
「しょうがないな」
よいしょ、と手を伸ばして、棚から結束バンドを取り出す。
「あぅ、何するの?」
「僕が締めてあげる。ぎゅーって、痛いくらい」
「痛い?」
「してほしくない?」
「んふふ」
夜見の瞳が期待に潤む。分かりやすくて、可愛い。
片手でバンドを輪っかにすると、少し強引に夜見の雄を取り出した。
「もうびちゃびちゃだね。もしかして本当にお漏らししたの?」
「しないよ。子供じゃ無いもん」
見た目だけなら中学生だけどね。しかも性別不詳。
「そっかそっか、偉いね。それじゃあ、一、二の三で締めるよ。良い?」
「はぁ、ん」
「いーち、にーい」「ひぐっ、ぅあっ、あっ」
根元では無く、カリの部分を締め上げたバンドは黒くて、鮮やかなピンクに良く映える。
思わずぼぉっと眺めていると、抗議の声が途切れ途切れに聞こえて来た。
「さ、ぁっ、ん、でするって、ぃあっ、あ、は、あっ、ぃ、ぃっだのに」
「そんな事言ったっけ?」
「いっだ、いっだもんっ、うそづぎっ、ぃあ!ぁ、あ!」
「口が悪いね。お仕置きしないと。ほら、ぎゅー」
かち、かち、とバンドは淡々とその輪の直径を狭め、中に締め込まれた雄は善がるように痙攣し、更にその質量を増す。
「ん、とりあえずこのくらいかな」
「ひ、ぁ、どっで、どっでよぉ。ぁ、ぅあ、は」
「駄目だよ。ほら、続きはどうしたの?もう食べないなら服着て良い?」
「あっ、駄目、駄目。折角、脱がしたのに」
くいくいと僕がバンドを引っ張るのに一々感じながら、手首の筋に唇を当てる。
んぅ、はぁ、などと数回深呼吸をした後、尖らせた舌先で線を引くようにつぅ、と腕を舐めあげられ、少し鳥肌が立った。
「は、あ、今少し、ぴくぴくってした。気持ちいの?」
「僕はずっと気持ちいよ。夜見は?」
「美味しいよ」
「会話になってないよ。夜見」
先走りでてらてらと光る雄を、根元から軽く掴むようにしてぬるりと撫でる。
「ひぃ、ぁ、はっ、だ、めっ、触っちゃ、駄目っ」
顔を真っ赤にした夜見が、異常な程の汗を額から流して懇願する。
「どうして?好きでしょ?僕に触られるの」
ぬちゅぬちゅと緩慢に、しかし強弱をつけて根元の方ばかりをなぞる。
縛られた先の亀頭は痛々しい程の赤色に染まり、カリで強く締められているせいで何も出せない鈴口は、ぱくぱくと、今の夜見の口の様に開いて閉じてを繰り返していた。
「…は、ぁ、カイ、が悪い、カイが悪いから」
息も絶え絶えに紡がれた言葉に、体内の蛇がその質量に、動きに、激しさを増した。
「僕が悪いから、何?」
「お尻、もう入れる」
縛ったまんまじゃ地獄だと思うんだけど、分かってるのかな。
そんな事を考えていると、僕から降りた夜見が煩わしそうに着物の袂をはだけて、僕のベルトに手を掛ける。
「そう言えば、今日の着物似合ってるよ」
「ん、はぁ、これ、取れない、ん、もぉあ、取れた」
「淡い鼠色に紅色の筋が入ってて、絶対夜見に似合うと思ったんだよね」
「んと、あ、れ?ぬるぬるどこ、えと、ここ?あ、無い、あぁもぉ、何で場所変わってるの。もぉもぉもぉもぉ、ここは、あ、あったっ」
果たして聞こえていないのか、或いはふりをしてるのか。
…まぁ僕に嘘付くんならさ、突き落とされても文句言えないよね。
「僕もお揃いで繕ったんだけど、着たとこ見たい?」
ぴたりと、夜見の動きが止まる。
「夜見、同じ服着てするの好きだもんね。良いよ。着てあげても」
僕の言葉を無視するなんてさ、少しおいたが過ぎるよ。
「今ここには、無いけどね」
「ぃ、ぃぃもん」
「あ、そう?僕はしたいけどな、夜見とお揃いの着物着て、したいな。
だって想像してみてよ、お揃いの着物を着た僕を好きにしていいんだよ?」
夜見の目線が下がって、僕の肌に掛かっている自身の着物を睨むように見る。
「僕は夜見の事しか考えない。夜見はそんな僕しか見えない、見なくて良い。
身体だけじゃ無くてさ、服を着せてるって考えてみて…どう?心まで犯してる気分にならない?」
夜見の目線が上がって、僕の目に焦点が合う。
止めとばかりに、僕は囁くように言葉を紡いだ。
「夜見に従順な僕は、夜見の言う通りの服を着て、夜見の言う通りに身体を開く。
…夜見、どうしても、我慢、出来ないの?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
涙を絶え間なく零しながら、過呼吸じゃないかと思うほどに息を切らす夜見は、それでも懸命に我慢しようとしているのか、僕の指を少し痛いくらいにしゃぶる。
「我慢。する?」
ひっぐ、ぇぐ、ぅえ、ぇぐ。
しゃくりあげるその声が、何より明確な肯定に思えた。
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