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98にしおりをはさみました!
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98
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冬がじたばた暴れ、俺の手から逃れ、池の方へ、池の方へと這う。
「冬!!」
止めようとして、思わずひっぱたきそうになる。
その時…冬の痛々しく腫れた頬が目に入っちまった。
…だめだ!
俺までひっぱたいちゃ!
…落ち着け、落ち着け!俺!!
でも…どーすんだー!全身で抱きしめてるのに 止まんねー!
死に者狂いで暴れてるけど、冬の身体、凍えそうなくらい冷てーし!
雪になるって 言い続けてるけど、歯の音があってねーし!
このままでいたら、危ないし!
って言うか、俺だって寒い!
2人で凍死するー!
「…雪…なりたいよぉ…。雪…」
あ…まずい…。
泣いちまった。
「冬…冬、泣くな?」
「なり、たいよぉ…!」
「暴れるな!冬!大人しくしろ!」
それを聞いて…冬が一瞬、怯えた顔をすると、なおさら暴れ出した。
え?え?!
何言った?俺?!
「いやぁ!!離、して!雪になる!」
あー!もう!!
わからーん!!!
…冬の泣き喚いてる口を…思わず俺の口で 塞いでしまった…。
…冬の口の中は、凍えるように冷たくって、…血の味がする…。
…え?え?!
えー!!
…何したんだ~!
俺?!!
って言うか、この状況は なんなんだー!!
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