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雨降り前にしおりをはさみました!
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雨降り前
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わぁ!加藤さん、やっぱり、来てくれたんですね!
雄大は手を振り、優しい顔をして待っている加藤の元へ向かう。
「もちろんだよ。いつでも会いに来るよ。」
手を広げて、加藤が待っている。
えっ?
「おいで。」
雄大はその長い腕に思いっきり飛び込んだ。
加藤さん!!
その胸のたくましさ、包む込まれる強さ、嬉しくて顔を埋めた。
っ…?
急に回された手の力が強くなった。
痛っ…わっ!
肩を握られ、そのまま後ろに倒された。
倒された場所はスタッフルームの机の上だった。
加藤さん…!!?
「言ったでしょう?2人は不釣り合いだって。」
う、上村君…?
「貴方とあの人は所詮、客と店員なんだよ!!」
上村の顔が雄大に近づいてくる。
わかってる!でも…!
「ここで引かないなら!」
上村が段々、鋭い牙を持ったオオカミになった。
う、上村君!
鋭い牙が首元に近づく。
「ガウっ!!!!」
「うわぁーーー!」
チチチチッチチチチッ
床に落とした携帯が音を立てていた。
「ハァハァハァ…」
息が上がり、額にじわりと汗をかいてる。
雄大は自分の首に手を当てた。
「……夢…か…」
カーテンの向こうから、ザァザァと音がする。
「最悪な夢見だよ。。」
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