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今日は土曜日ですにしおりをはさみました!
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今日は土曜日です
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「…おはよう…ございます。。」
顔が引きつった雄大に成康は輝くような笑顔を返してきた。
「おはよう。よく眠れた?」
「は…はい…」
「朝ご飯作ったから、ベッドに持ってきてあげるね。」
「あっ…あの…」
「コーヒーは?砂糖入れる?」
「あっ…いえ…」
「目玉焼きは半熟で大丈夫?」
「あっ…はい….」
戸惑いを隠せない雄大に対して、成康はすでにダークブラウンのポロシャツにジーンズと身支度を整えていた。
「あの…これは….」
成康はニコリと笑った。
「覚えてないの?昨日、黒田さんと飲んで、雄大君が次の日は遅番出勤だからって、みんなでビール飲んで、ワイン飲んで、色んなのチャンポンして、最終的に日本酒一本空けたじゃん。」
「……(覚えていない…てかそんな飲み方を…)」
「そしたら雄大君、家がないとか帰り道はわかないって言い出して。」
「(汗)….それで成康さん宅に?」
雄大はまだ拭いきれない不安な表情のまま尋ねた。
「まぁね。黒田さんはその後、行きつけのお姉さんとこ行ったから。」
「あっ…そうなんですか。。流石、黒田さん。すみません、なんかご迷惑お掛けして…」
そう頭を下げながら、雄大はまだ不安を拭いきれなかった。
(で…なんで僕は裸なんだ…)
チロリン♪チロリン♪チロリン♪
聞き覚えのある着信音が立て続けに鳴っている。
「僕の携帯…」
雄大は成康の持っている自分の携帯を見た。
「あぁ。さっき上村君だっけ?LINEしといたから。」
「はっ!?えっ??」
目をパチクリさせていると成康は身を乗り出し、雄大に顔を近づけた。
「雄大君の裸の写真を送っといたよ。」
「!!?」
「寝ている間に君の指で指紋認証解除して、LINEしといたから。」
雄大の頭はまるでミキサーのようにグルグルかき混ざっていた。
「えっ!?えっ!!?」
「だってそうだろう?ライバルに戦意喪失させるには、自分の方が有利だっていうのを見せつけなきゃ。」
「あっ….い…?」
今まで見た事のないような成康のやる気のあると言うか、気合の入ったような顔が近づいてきた。
チュッ
軽く口づけをされても、雄大の頭は何も整理つかなかった。
「大丈夫、まだやってないから。」
「いっ!」
成康に耳元で囁かれ、雄大はヒッと肩を上げた。
成康はふふっと笑った。
「だって俺は勉強したけど、雄大はまだ分からないだろう?」
「わっ…分からない?」
成康の指が、手が、雄大の肌に直に触れてきた。
「男同士でするには初めは覚悟を持ってやってもらわないと。こればっかりは痛みが伴うからね。何も知らないまますると色々支障が出るし…。徐々に解してやらないと、雄大に負担がかかるからね。だから、少しは雄大もどんなことするか勉強しといてよ。」
「ふ、負担?べ、べ、勉強??」
成康は雄大の胸に手を当てられ、心臓の音が早鐘を打つ。
「少し、痩せた?ちゃんと食べさせてあげるよ。」
雄大は息が止まるかと思った。
(た、食べさせる?)
「こんなに痩せて…」
成康はそう言いながら、雄大を引き寄せ、キュッと雄大の乳首をつまんだ?
「あんっ!」
つい声が上がり、雄大は口元を手で押さえた。
「そんな声出されると我慢できなくなりそう…今、解そうか?」
成康は鼻を雄大の首元に押し付け、大きく吸い込んだ。
チロリン♪チロリン♪
その間も携帯は鳴り続けていた。
「……まっ、でも今回はとりあえずライバルに諦めてもらわないとね。」
成康は雄大の頬にキスをして、そっと手に携帯を乗せてくれた。
「服は洗濯してあるから、今日は俺の服を着て行って。用意してくるから。」
バタン
雄大は赤くなった顔を手で押さえながら、着信音が鳴りやまない携帯を握りしめた。
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